新木場物語 11
バラモン兄弟という兄弟レスラー。
名前は知っていたし、サムライで試合なんか見たりして知っているつもりであった。
この日、ワタシはどこにいても彼女に見つけてもらえるようにレオパード柄のマフラーとインナーがヒョウ柄のダウンジャケットを羽織って関西代表を決め込んでいた。
このダウンジャケット、ヨーロッパメーカー品で、一点ものですよ、というセールストークをまんまと信じて購入したウソかホンマか分からぬワタシの一張羅。
#プロレス
#バラモン兄弟
#墨汁
ワタシは彼らが墨汁吹く選手とは全く知らず、周囲の観客が逃げる意味もわからず、ビール片手に座り続けていたので墨汁をしっかり浴びてしまった。
永源遙選手ならばワタシは確実に一目散に逃げていたと思う。
ワタシの一張羅が〜!
ビールに墨汁が〜!
ベージュのスエードのブーツにも墨汁が〜!
ええぇ〜!!!
知らぬという事は残酷でもある。
軽いパニック状態で半泣きになったけれど、いまだにそのダウンジャケットは現役で墨汁も染み込んだまま、プロレス観戦の思い出の品として重宝している。
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