小さくて 静かな 大きい どよめき
始まりは突然に
もう何をしていたのかすっかり頭から抜け落ちてしまったが、
いつものように数多くの雑多な受信メールの中にあった一通に目が留まった。
「ニコニコ生放送プレゼント当選に関して」
なんだ?これ?
何かに応募した心当たりもなく、よくある当選を装ったスパムメールで、とうとうニコニコまで語られるようになったのか、などと思いながら、いつものように、文面や配送経路を確認しようと本文を読み始めた。
そこには、「第3期叡王戦 決勝七番勝負 第2局 前夜祭」の企画に当選したこと、当選したものは「高見六段サイン色紙」であることが書いてあった。
今でもそのときの感情だけは覚えている。
全身がかっと熱くなり、それまでの疑惑の目で見ていた文面に驚き、感動したことを。
それでもどこかで冷静な自分がいて、こういう類のものは、うまく誘導して何かしらの認証情報を搾取することが多いため、もう一度全文を読み直したが、どこにもおかしな表現がなかった。
情報を奪うための誘導URLも存在しないし、ごくごく普通の、丁寧で、淡々と当選を告げるメールだった。
ヘッダーから、送信元から手元までの経路を確認したが、出だしの暗号スイートはCBCモードかよ、と些細なツッコミをしたくらいで、ドワンゴ内部から発信されたものと考えてよさそうだった。
これは本当に当選した。
「高見六段サイン色紙」
が。
よく分からないテンションで、頭がちょっとおかしくなっていたと思う。止まらない汗に若干のいらだちを感じていたようだが、よく分からない雄たけびをツイートした。
落ち着いて指定された手続きをとったらしいが、何も覚えていない。
おたけびツイートからメールまでの時間を見ると、どうにも慌てて返信したようだ。
それからの数時間、何をしていたのか全く覚えていないのだが、自身のツイートで日付が変わった4時過ぎに「寝よう」という意思を表明していた。
サイン色紙
一週間ほどして、それは届いた。
品名もズバリ
「高見六段サイン色紙」
あぁ、そっか。本当に当選していたんだ。そうなんだ。そっか。
自分の許容できるうれしさを超えると、こういう表現しかできないのだろうか、と、どこか冷静に自身を観察している自分がいた。
傷つけないよう、傷つけないよう、慎重に封を開けると、丁寧に梱包された色紙が入っていた。
もったいなくて梱包を解けなかったが、それはまぎれもなく
「高見六段サイン色紙」
だった。
ふと、ここ最近の自分の運の良さに少し驚いていた。
ちょうど2か月前のことだ。
初めて参加した将棋イベントで、棋士の色紙が当たっていたのだ。
「真面目に生きていた自分に神様がご褒美にくれたのだ」などということではないことだけは断言できる。
神の存在なんてものはこれっぽっちも信じていないし、仕事は相手もあることなので真面目にしてはいたが、生活自体は怠惰極まりないもので、寝る時間も起きる時間もますます乱れていて、もっと他にあたってもおかしくない人がいるだろうに、と思うくらいだ。
だが、違う。
100%運に頼ったものだが、今、我が家には2枚の色紙が存在するのだ。
この幸運に、もしかしたら、自分の人生の運をすべて使い果たして、このままポックリ逝ってしまうのではないかと思っていた。
あまりにもったいなくて、飾ることもできず、傷ついてはいけないと過剰な梱包をして棚にしまうくらいしかできず、一見では何かまったく分からないその物体を見るたびにへへっと不器用に笑うことしかできない、自分の小物感に、普段の自分はこういうやつだよな、と思う日々だった。
けれど、そういう自分のことを案外好きだったりもする。
行くか、行かざるか
色紙が届いた後も観る将の自分は、ニコ生の将棋番組を欠かさず見ていた。
番組の終わりには必ず、今後のいろいろな棋戦の対局についての放送予定を告げられていく。
もちろん、叡王戦の第4局のこともだ。
すでに3勝を挙げていた高見六段。もう負けられない金井六段。
一般参加可能な前夜祭の開催は第4局までとなっていた。
行くべきか、行かざるべきか。
持ち前の出不精と優柔不断さが最大限の力を発揮して、行かない、の札を挙げていた。
前夜祭募集の締め切りが延長されたことを告げている。
まだ、行かない、の札を挙げていた。
第76期名人戦第4局の終盤に差し掛かったころ、こんな運を無駄にすることもないし、群馬にも行ったことないし、とポチポチと前夜祭参加の申し込みをした。
いつものことながら、この一歩を踏み出すまでがとてつもなく長いんだよなぁ。
前夜祭
こういう場所に参加するのも初めてなので、何をどうしてよいのかよく分からないまま、始まる前夜祭。
この前夜祭。自分はどうしてもやりたいことがあった。
当選した色紙、高見六段と同じフレームに収まることだ。
前夜祭の「それではしばしご歓談を」のアナウンスを聞いてすぐに高見六段に狙いを定め、関係者との挨拶を終わったらしいタイミングで、すぅぅぅぅぅっと近づいて、声をかけた。
ア... ニコ生で見るあの穏やかで愛嬌のある話し方だ。
高見六段の色紙が当選したこと、それがきっかけで今この場にいること、そして、この色紙と一緒に写真を一枚お願いできないかと。
あの屈託のない笑顔、物腰のやわらかい話し方を目の当たりにして、人気があるのも分かるなぁ、と感じざるをえなかった。
今思い出すと、話している最中、ずっとお互いの腰が曲がり、なんでこんな姿勢低く話していたのだろうか、と思わないこともないが、なんかそうさせてしまうものがあるのだろうか。
続いて、金井六段のところへ、これまた、すすっと近づき、話をさせていただいた。
金井六段のハキハキした丁寧な語り口は心地のよかった。
何かいろいろ聞いてみたいことがあったように思うが、いざその場になると、すべて飛んでしまって、ただただ、明日の対局がんばってください、としか言えなかった気がしている。
自分は本番に弱いタイプの人間だなぁ、とつくづく感じる。
二人のことを評してきた棋士の方々の言葉通りであった。
立会人の塚田九段、解説の三浦九段、糸谷八段、聞き手の安食女流、中村女流、リポーターの塚田女流、と何を話してよいのかこれまた分からないので、少しばかり会話をさせていただいた。
コミュ障の自分でも、まぁ、なんとか乗り切る、というと変だが、あれこれやっているうち、あっという間に時間は過ぎ、前夜祭は終了した。
とても楽しい時間だった。
少しして会場を後にしたとき、中村女流、塚田女流と同じタイミングだった。
自分の部屋からどう歩いたかは覚えていても、それを逆にたどることがおぼつかなかったので、都度都度、後ろを振り返りながら、自分の記憶と照らし合わせていたのだが、両女流に、大丈夫ですか?と声かけられる始末で、「あ、はい。大丈夫です。えっと、たぶん大丈夫です。」という謎の返しだけをしていた自分がクソ恥ずかしかったことが今でも忘れられない。
このあと、風呂に入って部屋に戻る最中にばったり安食女流に再会したり、二度目の風呂で三浦九段を見かけたが、それはまた別の話。
妖精
前夜祭では余興としてクイズが行われ、安食女流と同じグループになったのだが、安食女流らしいな、と思ったできごとがあった。
2問目のクイズが終わったとき、ふと安食女流が言ったのだ。
「これって、すべて将棋に関わることなんでしょうか?」
え?なんですと?なるほど。今お分かりになられましたか。
「いやいやいやいや、それはほら、今ここで行われているのは叡王戦の前夜祭なので、それはもう将棋のことだと思いますよ。この場で突然将棋と関係のない雑学の問題を出されたら、そちらの方が戸惑います。」
と言ったのだが、
「あぁ、なるほど。それはそうですよねぇ。ハハハ。」
と、やさしい笑顔と穏やかな感じで出てきて言葉に、あぁ、ホンマに妖精やわ、と感心してしまったのだった。
同じ人類とは到底思えない
安食女流、中村女流、塚田女流にたいして、「かわいい」「きれい」「うつくしい」といったコメントが流れていたが、ホンマそれ。同じ人類なのかと思うほどだった。
鋼の錬金術師エドワード・エルリックの言葉を借りれば、
「水35L、炭素25kg、アンモニア4L、石灰1.5kg、リン400g、塩分250g、硝石100g、硫黄80g、フッ素1.5g、鉄5g、ケイ素3g、その他少量の15の元素・・・」
という感じなんだが、
「ハハハ、まさか。同じわけないやろがい。」
とツッコまざるをえないくらいだ。
いや、ホンマ、「かわいい」「きれい」「うつくしい」に尽きる。
まぶしかった。
話を戻そう。
大盤解説会
興奮もあったのだろう。あまりぐっすりと眠れた気はしなかったが、初めて駅を降りた土地でもあるので、2番目の目的である電車を乗り継いでいく旅をしながら、途中で峠の釜めしを食べ、大盤解説会場へ向かう。
心残りは上信電鉄を乗り潰せなかったことか。次、訪れる機会はあるだろうか。終点の下仁田に後ろ髪をひかれながら、上州富岡で降りる。
駅からすぐのところに大盤解説会場を確認し、富岡製糸場を少し見て回った。
そんなに時間が経ったわけでもなかったはずだが、開場1時間前にはもう行列ができていた。
13:30に開場し、会場に向かう。
その道すがら職業病みたいなものだろうか、中継用の配線を見ながら、建物の構造上配線はしやすいのもあって、まっすぐ下りてきてるけど、自重でケーブルが痛まんのだろうか、などと余計な心配をしていた。大きなお世話だろう。
待ち行列の前の方にいたおかげで、前から2列目に座れた。
大盤解説会は、解説に糸谷八段、聞き手に安食女流を迎えて始まった。
放送にはのせられないような話で笑いにあふれたり、ニコ生と中継をつないだ瞬間突然のよそいきモードに変わったり、森内九段、ニコ生と入れ違いに三浦九段、レポートを終えたその足で塚田女流が登場するなど、目まぐるしくも楽しい時間を過ごせた。
森内九段、三浦九段はじっくり落ち着いた感じながらもこっそり笑いを忍ばせ、糸谷八段は少し声が高く自分には安心感のある関西らしいノリ、安食女流はもう観る将なら分かるだろうゆったりそのまま、塚田女流は若々しさあふれる感じの中にときおり見せる切れ味するどいツッコミなど、とにかく楽しい解説会だった。
大盤解説会も初めての参加だったので、思った以上に時間管理がしっかりしているのだな、とか、前日の前夜祭もそうだが、ニコ生で配信するためにこれだけ多くのスタッフ、モニターなどの機材があって、あぁ、やっぱりこれくらいの人手がないと回せないよな、と妙なところを納得していたのだった。
あ、ここで白状しておこう。会場で富岡製糸場の話題になったとき、ヨーロッパの養蚕業が病気によって壊滅的な打撃を受けたこと、など、なぜ絹が輸出品として歓迎されたかを話したのは私だ。
日本の絹が品質がどんなによくても遠く離れたヨーロッパへ大量に輸出されて産業として成長するには他の要因もあるはずだ、という疑問から調べたことを思い出したのだ。なかなか役に立てる機会がないと思っていたが、思わぬ形で芽が出るものだ。やはり、気になったことは調べておくものだ。
いかにも知ってますという感じだったかもしれないが、実際のところ、その場でどうしても思い出せなかったことがある。病名だ。パスツール、パスツールだったはずだ、いったいなんて名前だったか... あぁ、なんだっけか... と悩んでいた。まぁ、そこには触れなかったのだが。
のちに、再度調べ直した。
パスツールが予防法を発見したその病名は「微粒子病」だった。富岡製糸場の技師がフランス人だったこと、パスツールもフランス人であること、パスツールの予防法を学んだ日本人が帰国後日本での微粒子病の蔓延を食い止めることができたこと、その日本人は「大森貝塚」を発見したモースを助けた人だったことなどだ。もう忘れないと思う。
話が逸れた。
対局の行方
第4局は矢倉に向かうとかと思いきや、棋士の先生が意外という解説をしていたことからも分かるように少し珍しい形になった。
その一方で、序盤から両者飛ばしながら、金井六段も少し時間を余すことを目指したような指し方だった。
第2局、第3局と終盤も優勢だった局面もあったかと思うが、持ち時間を使い切り1分将棋となってしまったことで勝ちきれなかったのではないか、と言われていたからだ。
両者の差はつかずはなれずで、夕食休憩に入る。
だが、今局も高見六段が時間を残す展開となっていた。
このときすでに持ち時間の差は1時間弱。
夕食休憩は高見六段の手番で入ったとはいえ、厳しい時間差だ。局面も互角でまったく目が離せない。
パタパタと手が進む中、ニコ生との中継をつないで、局面の検討が進む。
高見六段の時間を意識したかのような指し手に、ギリギリのところで踏ん張りながら、金井六段も慌てずきっちりと指していく。
三浦九段、糸谷八段はともに、少し後手金井六段が指しやすい、ということになった。
小さくて 静かな 大きい どよめき
金井六段は手堅く手堅く指していくが、少し「怖い」手順に進みそうな局面になっていく。
糸谷八段は、高見六段の5一角に対して、金井六段が5四香以降の優勢になる手順を解説する。
秒読みの中、金井六段が指したのは、4三金。
ここで、小さく、静かな、そうですか、の一言。
そこから指し手は進んでいくも、高見六段の指し手のたびに、糸谷八段の解説は金井六段の優勢はもうなくなったことを表していた。
棋士はどちらの応援をしているわけでもないだろうが、詰み筋にはいってしまうと、もう金井六段の打開策の検討も難しくなり、解説が止まり、対局を見守るような状況になっていた。
一手一手に、ためいきともいえるような、どよめきのような、そうした声が挙がっていた。
終局
「負けました」
金井六段がそう告げて、投了した。
高見叡王が誕生した瞬間だ。
以降の手を少し解説して、糸谷八段、安食女流、塚田女流のあいさつを最後に、大盤解説会が終了した。
人が一斉に会場を後にしていく。
私はまだその場にいた。すぐに離れるのは何か違うような気がしたからだ。
少し間があってから感想戦が始まる。
音声がなくなっていたが、目の前のモニターには感想戦の様子が映し出されている。
ひとり、また、ひとり、会場を後にする。
観戦記を書く柚月先生のために、初手から丁寧な感想戦が続いている。
どこでどうしようとしていたのか、丁寧に解説していく。
時間は刻々と過ぎていく中、会場をまたひとりと後にしていく。
運営の方が撤収作業にかかっている。
だが、まだその場にいる参加者のために撤収の手をとめてくれた。
ゆっくりと丁寧な感想戦が続く中、少しでも早く撤収してしまいたいはずなのに、最後の最後、金井六段が駒をしまい、対局者が一礼するその瞬間まで待ってくれた。
運営の方々に、頭を下げて、駅に向かう。
高崎方面へ向かう列車はついさっき出てしまっていた。
次の列車まで時間があるので、乾いたノドを潤し、待合室で座って待っていた。
始まった高見六段の叡王位獲得の記者会見をスマホで見ていると、私と同じように前夜祭にも参加されていた方もスマホを取り出し、同じニコ生の映像を観ているようだ。どちらを応援していたのだろうか、何を思って会見を見ているだろうか、などとの思いを抱きつつ、自分のより、少し遅れて聞こえる会見の中、私はある出来事を思い返していた。
前夜祭のときのことだ。
金井六段と話をしていた際、どちらを応援しているか、という話になり、
「ずっと見てきたのでどちらと言えないが、もっと対局を観たいので・・・」
と返したら、
「それはボクを応援してくれているということですよね?」
とあの物腰の優しい声で言われ、
「そうですね。」
と返したのだった。
会話に窮している自分への配慮を忘れない金井六段のリードに、私が口に出す言葉などなんの関係もないだろうが、あのとき、あの瞬間、私が、はっきり、「金井先生を応援しています」とはっきり断言していれば、また何か変わっただろうか、となどと思いを巡らせていたのだ。そんなことあるわけないのだが、あぁ、もっと観たかったな、という思いでいっぱいだったのだ。
だが、高見六段が勝ち、今日この日叡王位を獲得した。
結果、規定により七段への昇段も決まった。
つまりは、私は、昨日、六段と書いた色紙とともに六段の棋士高見泰地と一緒に映ったその一枚の写真をとり、その構図に収まった最後の人間になった。
はず。
それはそれで誇っていいことなのではないかと思う。
ありがとうございました
改めて。
高見叡王、おめでとうございます。
金井六段、第4期でリベンジを期待しています。次こそは金井六段を応援していますと胸を張って言えるように必ず伺います。
ドワンゴ・運営の方々、感想戦を最後まで観させていただいて本当にありがとうございました。前夜祭も含め、とても楽しめた2日間でした。
第4期もよろしくお願いします。
ここまで読んでくれた方、あなたの貴重な時間をありがとう。
2018/May/28
あとがき
ここから有料だけど、書きたいことはちゃんとここまでに書いたので、お布施以外の価値はないよ。(2019/9/5 無料にしました)
余談が少し書いてあるよ。
余談
この文章を公開したのは書き上げてから1週間後なわけだけど、実際の文量は、今の10倍くらいあったのを、ああでもない、こうでもない、と少しずつ削り、順序を入れ替え、言葉遣いを調整し、見出しを見直し、をずっとやっていた結果だったりする。まだまだ推敲が足りないような気もするけど、もうここらが限界のような気がしたので公開した、というわけ。
過去には雑誌の連載とかもしたことあるけど、今でも慣れないなぁ。
誰に、何を、どのように、伝えるのか。
難しいなぁ。
恥ずかしい
これを書くにあたってニコ生の前夜祭、対局中継のタイムシフトを何度も見直したんやけど、まぁ、時間がかかる。それはええんやが、前夜祭を見るのがやはり若干、いや、結構恥ずかしい。別に大映しになったりはしねぇけどな。恥ずかしいんだ。
対局の中継はぎりぎり映るか映らないかの位置やったんで、安心して見られるのんやけど、前夜祭の映像はちょいちょい見切れていて、いや、おかしいか。棋士・関係者・参加者がメインなのだから当然映るし、それも事前に了承済なんやから納得づくやろがい、という感じではあるのだが、お料理紹介に入る瞬間にバッチリ映っていたのは予想外だった。めっちゃ恥ずかしい。
タイムシフト
倍速再生、こい!何度も見返せないから!マジでこい!
第一声
棋士に声をかけるとき、ニコ生で見る棋士なら「ニコ生でよく拝見しています」でいいだろうし、あまりなじみのない棋士なら「お会いできてうれしいです。ニコ生などの解説される予定はないのですか?」くらいでどうだろうか。つかみはそんなところでええような気がしている。だいたい、こっちがあまりネタを持ってるわけもないし、だいたい無難に会話をリードしてくれるので、ぶっちゃけなんとかなるよ。声がけだけできればおk。
後ろを振り返る
あるとき、自分が物事を記憶するときに何をどのように覚えているのかはっきりと認識できた。
ある特徴のあるできごと、その瞬間を映した写真のような映像、そこから前後数秒分のスライドショーのような何か、の三部構成になっている。
もちろん、それがすべてではないのだが、この最初の条件にはまるとだいたい数カ月は覚えていられるようだ。どちらかというと、忘れることができなくなる、といった方が正しいか。まぁ、そこのところはよく分からないが、うっすらと脳内イメージの周囲からぼやけていき、画面全体がぼやけ、最後にはまったく思い出せなくなる、というところまでわかっている。
ただし、その状況を逆再生とかはできないので、本編で書いた通り、来た道を戻るには、脳内イメージと実際の見ているイメージとを比較する必要があるので、振り返り、振り返り、という怪しい挙動になってしまうのだ。
前夜祭・大盤解説会
おそらく第4期の番勝負でも前夜祭、大盤解説会があるだろうから、行ってみるといいと思う。大盤解説会は無料だろうから近くで開催された場合はぜひ足を運んでみてほしい。
叡王戦だけでなく、いろんな棋戦で大盤解説会が実施されているので、そちらでももちろんいい。ニコ生とはまた違った棋士・女流棋士の一面を見れることは間違いない。
大盤解説会に塚田女流が登場したときはもうコスプレではなかった。残念。
柚月先生に話しかけるのは無理でした。盤上の向日葵・孤狼の血読みました、とか意味分からんやろ。
スポンサー
スポンサーになるにはどうすればええんやろね?でも1本あたりが高いのかもなぁ。
解説・聞き手・記録係のお食事スポンサーくらいならいけない?ほら、ニコ生で記録係に愛の手をってみんな言うてるやん。
あるいは、個人スポンサー制度みたいなものは無理だろうか。ニコニコらしい何かができればいいのにな、と思わないでもなかった。ダメか。賭博との関係からやはり難しいだろうか。相撲の懸賞も個人からはダメだった気がするのはそういう理由からだろうか。
いや、反社勢力の審査か。こっちのがありそうか。
パネルとか、そういうのに載るのは上位4社くらいで、あとは一覧をずらっと書いたWebページ用意しとくだけでもええと思うけど、まぁ、無理なんやろね。
ちなみに、相撲の懸賞は1本62,000円です。
じゃ、これで。