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"体" を張らないとわからない事がある - 最後は「自分」との対話
”なんでそのシュート外すかなあ” (サッカー日本代表の試合)
"何でそんな手さすかなあ...。そこは六五歩でしょ” (将棋の対局)
サッカーの試合を見ているとゴール正面、キーパーと1対1のシュートをゴールポストの上に外したりする。だから ↑ こういう風に愚痴りたくなる気持ちもわかるが、何事も "体" を張らないとわからない事がある
ひょっとしたら足元の芝がえぐれていてボールが上に上がってしまったのかもしれないし、ディフェンダーがシュートコースを塞いでいたのかもしれない。その辺りは現場で闘っているフレーヤーにしか判らない。ただ ”プロ” である以上 "結果" には責任が伴う。批判は甘んじて受けなければいけない
将棋も指している横でごちゃごちゃ言うのは止めて欲しい(苦笑)。対峙している人にしかわからない駆け引きもあるし ”プロ” なら50手先、100手先の勝負。「下手の横好き」と言われるが、真剣勝負に臨んだことがない人にはわからない事も多い
これは「投資」も一緒。 「タワマン」と「日経平均」の共通点 - ”ヒット率” 重視のメデイアの特性|損切丸 (note.com) 的に言えば、意を決して「タワマン」や「株」を買った人にしかわからないこともある。だから "リスク” を取った事もないエコノミストやストラテジストの予想が当らないのは当然。その上 "結果" にも責任が伴わない。これはメディアも一緒
最近は勉強したり "リスク” を取ったりする人が増えているのでネット上のコメントも随分変質してきた。「株価は経済実態と乖離」「いずれ暴落」と囃し立てる向きに対し「空売りしてみたら?」「ダブルインバースファンドをお勧めします」等々。結構手厳しい(笑)
某トレーダー: ”ドル円は@155円になったら売ります”
チーフトレーダー: ”だったら今@147円で買えよ”
よく「上がったら売ります、下がったら買います」というトレーダーがいる。だが ”プロ” の世界ではこれは "リスク” を取りたくない言い訳にしか聞こえない。ヘッジファンドなら3日で首だ。もっと突っ込んで言えば、ドル円が@155円になる時は何らかの「円安」要因が出ており、だから@155円を買うトレーダーがいる訳で、本当にその時「売り」で入れるのか?
マーケットは刻々変化しており、HFT(高頻度取引)やAIが主導する相場は変動が激しくなっている。FXなんかは昨日「買い」と言っていたトレーダーが翌日は平気で「売り」にひっくり返している世界。理屈に固執しがちなタイプ(含.「損切丸」)は向かない
誤解の無いように言うと、筆者は毎日トレードしろ、と主張している訳ではない。職業で売買いする ”プロ” と違い、自分自身の貴重な生活資産を「投資」する ”個人” は別。まずは自分自身の生活に必要な「お金」を算定し「資産構成」を考えること
そしてもう一つ ”プロ” と ”個人” の大きな違い。前者は何もしなければ "リスク” を負わないが、後者は常に "リスク” を背負っている
「現金」「預金」≠「安全資産」「ノーリスク」
最近やっとそういう意識が浸透してきたが、「預貯金」では「インフレ」に追い付けない!|損切丸 (note.com) 「円安」「インフレ」を考慮すると「円預金」は "リスク” の高い資産であり、それをどういう「資産構成」に換えて目減りを防ぐか、に帰結する。株やFXだけが危ないわけではない。値段が付いていない分把握しにくいだけで「お金」の価値は常に変動している。それを端的に現すのが「金利」であり相対価値ならFXになる
手前味噌になるが「2016年から日本はインフレ転換」が自説の「損切丸」。7年前の退職以降出来るだけ「現金」「預金」を減らして「インフレ」に備えるべく「資産構成」を変えてきた。標題に添付したグラフ(時事通信社作成)で見るとちょっと判りづらいが、2019~2022年の「コロナ危機」が特殊要因であって「インフレ」の趨勢は変わっていない
![](https://assets.st-note.com/img/1710059379385-dxIjrFBT8X.png?width=1200)
とはいえ7年前から組んだ「対インフレ資産」も最初の5年間は泣かず飛ばず。「株にでもしておけばよかったなあ」なんて冗談混じりでこぼしたこともあったが(本気ではない。よく判らない個別株は未だに苦手)、この2年間でやっと "芽" が出つつある。投資銀行基準でみれば吹けば飛ぶようなゴミみたいな金額だが、とにかく「お金」で持って無くて良かった。その点は ”後悔” せずに済んでいる
スポーツも将棋も「投資」も「対戦相手」はいるが、最終的にはどこまで「自分」を納得させる事が出来るか。受験や就職もそうかもしれない。”後悔しない” は結構ハードルが高く、そのためには入念な "準備" が要る。 "準備" の量や質は人それぞれ。まずは「自分」を知る事に尽きる
株でもFXでもまずは ”やってみなはれ!” (松下幸之助)。それで始めて気付くこともあろう。相場の向き不向きもそう。その結果「預金」になってもそれはそれで構わない。要は「自分」を納得させる事が出来るかどうか。「暴落」「バブル!」と煽って他人の不幸を願うだけでは何も生まれない
ps. "リスク” を取っている(認識している)人の方が "横好き” よりもいざという時の逃げ足は早い。 "感応度" を磨く意味でも "体" を張る事は大事