”必勝法” なきあと彷徨うマーケット ー ここをどうやって生き延びるか
コロナ後の世界 Ⅱ - これから起こりそうなこと。|損切丸 (note.com) のマーケットではこの3年間 ”必勝法” が存在した ↓
2024年も前半は効いていた ”必勝法” も後半には急失速。ここをどうやって生き延びるか。 始まった"壮絶" な「サバイバルゲーム」 ー 「資産防衛」3つのポイント。|損切丸 (note.com) の様相を呈してきた
例えばビットコイン(BTC)。確かに2022年終値比ではほぼ3倍になった "大ヒット商品" で時価総額も1兆ドル超え。大統領選でも取り上げられるなど無視できない存在まで成長し、一定の "市民権" は獲得した。一時は@10万ドルになるなど超強気派も存在したが、主要投資家の ”本音” はどうだろう。④「インフレ」収束はブームの終焉を示唆する
何と言っても①アメリカの「利上げ」≓「高(名目)金利」が大前提だったわけで、これが「利下げ」転換する意味は重い。既に対ユーロ、ポンドでは「ドル安」に転じており潮目は完全に変わっている
加えて日銀が「利上げ」転換したことで②「円キャリートレード」は突然▼20円も崩落。パターンとしては1998年の「LTCM危機」時に3日で▼25円暴落した状況に酷似するが、100兆円以上の「円売り」が積上がっていたのは間違いない。実際には日銀が政策金利を@0.25%に上げたぐらいで膨大な「金利差」は解消しないが、ブームに限界がきたということ。高級食パンや唐揚げ店もそうだが、増えすぎれば必ず反動が来る
ヘッジファンド(HF)は②「円キャリートレード」の利益を "種銭" に「円安」で利益を生みそうな③「日経平均」を買い乗せ。 "儲け倍々ゲーム" を狙ったが、あえなく 「ドル建日経平均」戦略の崩壊Ⅲ ー 必死の「損切り」戦略|損切丸 (note.com) さすが "Greed is Power" (映画「ウォール街」の一節)の業界だが少し欲張りすぎた。もっとも「清貧思想」で「利益」意識の薄い日本人は少しは見習った方がいい部分もある
2024年初から「円安」に乗って快調な滑り出しを見せた③「新NISA」。「オルカン」など「なんだ投資なんて簡単じゃないか」と資産倍増を夢見たのも束の間、巻き込まれて叩き落とされた。高い授業料を払った人も多そうだが、このぐらいで済んで良かったとも言える。日銀が「利上げ」を1~2年引き延ばしていたら取り返しのつかない「損」になる所だった
自分が買った反対側には必ず売り手が存在するので「誰かの損は誰かの得」≓ ”ゼロサムゲーム” がマーケットの基本。 "毟られる側" に回らないためには「他の人がどうしているか」の客観的視点は絶対に必要。バブル期以降の「失われた30年」は日本人が投資銀行業界とって一方的 "毟られる側" 、e.g., 「高金利債」「EB」(Equity Bond、株価連動債)etc. 高齢者を中心に「高利回り」を餌にすれば面白いように ”釣れた”
そう言う意味では*今回の日銀による「利上げ」は絶好のリベンジの機会になる。幸い今 "毟られる側" はHF。「他人の損切りは拾え」の原則からすると彼らの逆を取れば儲かることになる。「円キャリートレード」はおおよそ「損切り」したようだが、 ”必勝法” を失った今「金利差」に逆行する「円高」は引き続き厄介。頼みの「AI」も "経験値" が少ないだけに相変わらず「金利差」取りの指示を出す可能性もあり、ここは "毟り所" 。これまで散々やられたのだから容赦なく取れるものは取るべき
外資系投資銀行で働く日本人として散々 "毟られる側" を忸怩たる思いで見てきた「損切丸」。「お金」の学習が進んだお陰でようやく "毟る側" になれるチャンスが巡ってきた。財務省やに日銀ばかり責めるのは止めて、ここは十分 ”利用” したい。内輪揉めでなく ”外” から取ってきてこその「国益」。それが「日本復活」の鍵になる
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