常に必要な ”ブーム” ”バブル” 2023 ー 見えてきたウォール街の ”狙い” 。
常に必要な ”ブーム” ”バブル” - 1番困るのはマーケットが動かない事。|損切丸|note の2023年版。
毎年年末の「ボーナス」目掛けて血道を上げる投資銀行業界。そう言う意味で1月のスタートダッシュは極めて重要であり、何らかのテーマを持って相場に挑んでくることが多い。おそらく2023年は:
付随するマーケットの動きとしては:
1/2初日からドル円@129円台まで突っ込んできたのには少し驚いたが「一年の計は元旦にあり」。「2月の勝者」がその年を制覇する確率が非常に高い。ポジションも一旦きれいに精算されており、かなり意気込んでいる。
2022年も振り返って見れば、図らずも同じ様な突っ込み方だった。*1~2月に「FRBの利上げ@2%上限説」、3~4月には「@3%上限説」を流布して「株高」を煽ろうとしたが、結局失敗。
古くはオプション(買う権利、売る権利)の起源となったオランダのチュ-リップ相場(ピークは1637年3月、e.g., 1個が職人の年収の10倍になった)から直近は昨年6万ドルを超えたビットコイン(BTC)、4万円に迫った「バブル」期の日経平均に時価総額が3兆ドルを超えていたアップル株等、人為的な ”ブーム” ”バブル” は枚挙に暇がない。2008年の「リーマンショック」でトドメを指したはずだが、人間は本当に "懲りない動物" である。
チャートを後で振り返れば一目瞭然だが、その時点で ”欲” をコントロールするのは難しい。筆者のお師匠さんが「相場の天井で売って底値で買うのは不可能。せいぜい3合目から買って7合目で降りるのがベスト」と言っていたのを肝に銘じていたが、それでも**「予期せぬ出来事」は起きる。
さて2023年に話を戻すと①エネルギー価格の下落は上がりすぎた価格の調整という観点から頷ける部分もあるが、例えば④中国株の上昇はどうだろうか。昨年大きく売られているだけに仕掛け易いのかもしれないが、不良債権問題など根本的問題は全く解決していない。
そして今回1つ大事なのは「お金」が足りないこと。今度は日米欧が一斉に「金融引締」に動いている訳だから突っ込める「お金」は限られてくる、つまりラリー(相場の上昇)は長続きしない。だから④中国株のような動かし易い相場に目を付けているのだろう。 ”欲” を煽るだけ煽ってさっさと売り逃げないと、今度は自分達が危うくなる。
”ブーム” ”バブル” を ”利用する” のも相場としてはもちろんアリ。だが2020年のような「ロングラリー」(長期に渡る買い相場)を期待していると途中で叩き落とされるリスクが高いので ”タイムスケール” を縮めておく必要がある。「ガチホ」なんてとんでもない。
鍵になる米国債市場も買い(金利低下)で入るのは構わないが、「逆イールド」はつらいよ...。- 一方的「金利上昇相場」からの大転換。|損切丸|note だけに逃げ遅れにはご用心。これに振り回されるFXや米国株も同様の動きになる可能性が高い。
さてこのスタートダッシュ、吉と出るか凶と出るか。仮に1~3月の成績が振るわないとその後は「仁義なき戦い」=Kill struggle (殺し合い)になってしまう。何せ大規模なリストラが発表されている今年、ウォール街のトレーダー達は「首」がかかっている。一般人の我々も「巻き込み事故」に合わないよう、十分注意が必要だ。
♪ 勝~つ~と思う~な~、思えば負け~え~よ~ ♪
なんて歌があったが(古過ぎるか)”欲” はほどほどにした方が良い。