飛び交う ”偽情報” ー ほとんどは誰かの ”都合”
これは懇意にしていた記者さんがいみじくも語っていたこと。「損切丸」が話す "今後の事" がよく当ることを認めてくれてはいたが、記事には出来ないと言っていた。確かに巷に溢れる記事で明日とか3ヶ月、6ヶ月後の「変化」を書いたものはほとんどない。「嘘」になってしまう懸念があるからだ
この辺りの note. を読んで頂ければ判るが、筆者も数年後のことを予見しながら書いている。2016年の早期退職以来「インフレ時代の再到来」が一貫して「損切丸」のテーマ。まさか日経平均の@40,000円超えは想像できなかったので株には手が出なかったが "知らないモノには手を出さない” ポリシーだったのでしょうがない。ただ退職金等「お金」の管理・使い道についてはほとんど後悔していない
こういう ”偽情報” について知人から随分質問されたが筆者は一貫して否定。外資にいたメリットかもしれないがロンドン等海外不動産価格の暴騰を直接見てきただけに東京の ”安さ” が際立っていた
長く深刻な「デフレ」の後遺症なのだろう。「インフレ」に切り替わる時に戸惑うのは当たり前。結局筆者のアドバイス虚しく、残念ながら 「あの時買っておけば良かった...」 ー 雑感 @2019年、酷暑のお盆に。|損切丸 (note.com) となってしまった人も多かったようだ
ただマーケットはこれで終わりでは無い。いつまでも過去に拘っても一銭にもならないので大事なのはこれから。①@40,000円近い日経平均②146円台の「円安」③平均1億円を超える東京のマンション価格等々を「現在価値」と認識し直し「将来価値」がどうなるのか。それが「投資」の本質だ
タワマン価格については大勢の日本人の ”願望” =「安くなって欲しい」が基本になっており、これは一種の ”都合” 。視聴率、ヒット率に追われるメディアはこの ”都合” に合わせざるを得なくなっており、気が付けば世に溢れる情報のほとんどが "FACT" (事実)ではなくなっている
筆者は何度も指摘しているがマーケットは "FACT" の塊。大事な「お金」で売買しているのだから "感情" や ”偽情報” では決して動かない。だから視聴率、ヒット率に追われるメディアに振り回されるのは危険だ。「嘘」ではないが過去の "確定事実" を後追いで書く記事も「将来価値」算定の材料にはなりにくい。経済専門の記事でさえそう
そうなると役に立つのは「嘘」をつかないデータなどの「数字」になる。その最たるものはマーケットで取引されているFX、株価、金利等の取引値。相対で実際取引されているのだから究極の "FACT" と言っていい
ただそんなマーケットでも ”偽情報” は潜り込む。例えば「円安は日本株買い」。過去数十年に渡って繰り返されてきたパターンを "利用" しようとする。まさに まともじゃないⅡ ー 動けば何でも良いのか!?|損切丸 (note.com) 100兆円単位で積上がった「円キャリートレード」の巻き戻しを "利用" して誰かに「損」させ、自分達の「損切り」を減らそうとした。だがはっきりいって苦し紛れで、大事なのは "踊らされないこと"
そんなマーケットの中で力任せに振り回しにくいのが "マーケットの正直者” 「金利」、特に国債市場だ。理由はFRBや日銀等の中央銀行がバックについているから。*「適正価格」が曖昧なFXや株価と違って「政策金利」という後ろ盾があり「絶対感」がある。故に「多数決」が有効で無く、唯一1対1,000でも勝てる市場でもある
いかなる記事を読む時もデータなどによる確たる根拠が示されているかどうかは要チェック。もう一つの使い道は、大勢の "都合" を反映した「流行記事」の逆に物事が進む点。 ”押し目待ちに押し目無し” の相場格言が示すとおり、買いたい人が大半なら値段は下がってこない。何しろ買いたい人ばかりなのだから
こうやって段々 "天邪鬼" になって他人から煙たがられる訳だが(苦笑)それでも絶えず「検証作業」は必要。マーケットで「決め付け」は御法度。イギリス人の言葉を借りれば ”Never Say Never" (絶対とは絶対言うな)。どんなメディア記事も ”偽情報” と「決め付け」ずしっかり「検証」すること。あまり根を詰めるときりが無いが油断すればこっちが斬られる。やられて後悔したくなければ仕方がない(結構疲れるけどね…)