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復活・「意地の悪い相場」@Dec 2021。

 このタイミングでNYダウを+600ドル以上戻すとは、まさに 復活・「意地の悪い相場」。|損切丸|note の本領発揮。これをやられると、売っていた人も買いで待っていた人もとても困る

 にしてみればNYダウの上昇率は+2%未満だから大したことないといえば大したことないのだが、それでも+600ドルは+600ドルである。毎度の事だが、ロングを「損切り」で投げた人にも押し目で待っていて買えなかった人にも「しまった!」と悔いを残させる絶妙のタイミング

 ビットコインなどは相変わらずで、@47,000ドルそこそこまで ”フラッシュクラッシュ” したと思ったら、気が付けば@51,000ドル超え±10%を簡単に上下動をするのは “さすが” 。それでも2021年の市場参加者の55%が初参入というから、売買もこなれて随分「普通の相場」になってきた。

 *最も痺れているは米国債トレーダーだろう。米国債市場に起きた ”異変” 。-「中国」の「時限爆弾」は炸裂するのか。|損切丸|note で「ショート」=売り(金利上昇方向のポジション)を泣く泣く踏み上げたと思った途端の下落。やってみるとわかるが、例えば米国債10年のショートを@1.34で「損切り」した直後に、自分が買い戻した@1.34%よりも価格の低い@1.45%で売り直すのは心理的に難しい

 *5~6月にも米国債市場には大きな買い戻し(金利は低下)が入り、それまでの「金利上昇」局面でタンマリ儲けていたトレーダーの収益が吹っ飛んだ。そのショックを乗り越えてやっと パウエル議長の "心変わり" 。|損切丸|note まで辿りつき、「さあショートでもう一儲け」と思った矢先の踏み上げこれはかなりきつい「2度ある事は3度ある」か「3度目の正直」か。ここからの売り(金利上昇方向)には “覚悟” がいる。

 今回、12/2からの1週間で「現ナマ」25億ドルが米国債20年超ETFに流入したのは紛れもない事実= ”Real” であり、”異変” は終わった訳ではない。だが、ある程度まとまった量の「現ナマ」が動いたために、逆方向に “余震” が起きた。株価や暗号資産が跳ねたのとは対照的に金利の上昇が鈍いのは、「金利低下」がまだ ”Real” として認識されている証拠だ。

 1987年10月19日の月曜日に起こったNY株式市場の大暴落=ブラックマンデ-の下落幅が▼508ドル(▼22.6%)だったことと比較すると、今回の上げ+646.95は「金額」ではそれを上回る ”大暴騰” 。だが率では+1.87%と随分低い。まあ、それだけ「ドル」=アメリカの法定通貨の価値が物価上昇によって減価したとの解釈も成り立つ(「ドル」成長率+2%×34年間=▼68%程度の減価? 10分の1までは減価していないが...)。

 度重なる「金利低下」の ”大波” にも関わらず、「損切丸」は「インフレ」の見通しを変えていないエネルギー需給**不動産市場の活況を見ても、むしろの証拠は増えてきている。あとはマーケットがどれだけ “オーバーシュート” しているか、の判断になる。

 **筆者の住んでいるところは、山の手内のど真ん中ではないが、環七~環八に挟まれた、まあ都心と言えば都心。そこで駅前を中心に40~50年経つであろうマンションや商業ビルの建て替えラッシュが半端ない。業績が良い事もあるが、ゼネコン・建設業は余程自信があるのだろう。建築資材の価格上昇が顕著なこともある。確かに最近でも駅近の「億ション」は瞬殺で完売「貧しくなった日本」でも「お金」はあるところにはあるものである。

 最終的には「利上げ」により「過剰流動性」が “回収” され(注:「テーパリング」=流動性の「中立化」であり “回収” ではない)、その “過程”様々な商品、資産価格の「訂正」が起きる米国債か、はたまた暗号資産か…。過ぎてみないと正確なところが判らないのが難しいところ。

 これから年末に向かい、商いは段々細ってくる。既に ”ロング・バケーション” に入った好成績のトレーダーもいるだろう。市場流動性低下で荒れ模様になるかもしれないが、「リアル」が顕れる”材料無し”の相場。- ”米国債利回り昨年3月以来の高水準、連休控えポジション調整”|損切丸|note という事もあるので、 ”Real” を判断するにはいい材料が見つかるかもしれない。これだけ嫌らしい動き方をされると横を向きたくもなるが(苦笑)、2022年に向けて “へこたれずに” ついていこうと思う。


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