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嫌われる「お金」- "借金で首が回らない" ?
遂にビットコイン(BTC)が@10万ドルを超えた。相場は走りに走って今(12/5 @12:25)@103,000ドル超え(前日比+7.3%)。こうなると ” ♪ もうどうにもとまらない ♪ ”。|損切丸
ドル円でも米国債でも原油でもこういう相場に出くわすことはあるが、これだけ日常的に±5%以上上下動を繰り返す相場は見たことがない
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これは一体何を意味するのか?
(参照) ビットコイン急落 by 8% - 損切りして出直すか、それとも...「損切りの利点」とは?|損切丸
「G7財務相-リブラに対する重大懸念を共有」→ 仮想通貨市場の地合い再び悪化。「ステルスインフレ」の行方は?|損切丸
「仮想通貨」と「国家主権」と「覇権」|損切丸
「仮想通貨」と「国家主権」と「覇権」其の3 - 米・中を中心に各陣営が激しい駆け引き。|損切丸
5年前の「損切丸」初期に「仮想通貨」≓「暗号資産」について「インフレ」(その時点では見通し)と関連づけて結構書いているのだが、読み返してみると興味深い。その後「コロナ危機」(2019~2021)が起きる事までは予見できなかったが、「法定通貨」と「通貨覇権」についての見解はおおよそ的を得ていた
ポイントになるのは4京円にも上ろうかという「大借金」。つまり世界中 "借金で首が回らない" 。その大部分が主要通貨「ドル」である
現在のラリーの原動力はもちろん米大統領に返り咲くあの ”御仁” が「暗号資産」に対する支援政策をぶち上げているからだが、今日になって*「戦争」を仕掛けている彼の国の大統領がBTCに言及している。この2人は裏で繋がっているのは周知の事実であり、なんとも不気味。二人ともメチャクチャに見えて、こと「お金」に関しては鋭い部分がある
*そもそも「戦争」の本当の要因は国内の「年金問題」と言われている。平均寿命が男性 60 歳、女性 73 歳と言われる中で、2018年に発表した年金改革計画で受給開始年齢を男性は現行の60歳から65歳へ、女性は55歳から63歳へと引き上げると発表。つまり「年金」を払わないという事。当然国民からの反発が強く、これを覆い隠すために「戦争」に打って出た。独裁者とはいえ自分は兆を超えるような財を築いておいてこれは完全に無理筋
"借金で首が回らない" といえば1,000兆円を超える国債を発行しているこの国も例外では無い。国民の ”預金信仰” をいいことに「超低金利政策」を続けてきたのはそのため。「XXXミクス」の裏の顔である。今でもたった+0.25%「利上げ」するのに大騒ぎしているのは一種の洗脳状態。国のトップは判った上で預金者から「利息」を奪い国庫に入れてきた。だがようやく「インフレ」で国民の目が覚めつつあるようだ
「戦争」に打って出る(あるいは出ようとしている)独裁国家群も「お金」の面で言えば "首が回らない" 。上述の「年金問題」もそうだがお隣の大国は「不良債権問題」で動きがとれなくなっている
筆者の推論:ビットコイン急騰は令和の「徳政令」の号砲ではないのか
欧米諸国はこれまで「借金」に「借金」を繰り返し、その返済を「インフレ税」≓「法定通貨」の減価という形で回収してきた。その過程で無理がたたって起きたのが様々な「金融危機」であり、e.g., 1988「ブラックマンデー」、2008「リーマンショック」、現代金融史は ”バブル&クラッシュ” の繰り返し。その結末が今の4京円もの「大借金」だ。ここまではFRBやECB、日銀等の「金融緩和」でなんとかやりくりしてきたが、今回の激しい「インフレ」がその限界を示しつつある
既存の株や不動産では受けきれないほど膨れ上がった「お金」を入れる "箱" として創られたのが "デジタルゴールド" ≓ BTCなど「暗号資産」。今の日本もそうだが、いくらお給料が増えてもそれを超えて物価が上がってしまえば「損」するばかりで若年層を中心に「お金」=「法定通貨」への信頼は損なわれている。「インフレ」国家の代表であるアメリカやイギリスを中心にその傾向は強い
本当に「ドル覇権」を握るアメリカがこの「徳政令」に乗り出すのであれば、これは「金本位制」(世界恐慌期の1933年に停止)→ 通貨変動相場への移行に匹敵する「大変革」。 ”ドルの切り下げ” に近い事態であり「お金持ち」が警戒するのは当然。それほど今の「大借金」は "多過ぎて返せない”
その点に関しては世界中の財務当局が一致して抱えている問題でもあり、「米中対立」といいながらテーマは同じ。体力の無い国は「デフォルト」、独裁国家は「戦争」に打って出るわけで、全ての問題にこの「大借金」が絡んでいる。結局ほとんどは「お金」に帰結する
そうやってFXや株式市場を眺めると「円安」「円高」と騒いでいるのもなんだか虚しくなる(苦笑)。それほど国家権力は恐ろしい。彼らの思惑一つで「お金」なんてものはどうにでもなる。我々小市民は、できるだけ「お金持ち」の気持ちになって自分のなけなしの資産を守るだけ。「何もしない」リスク - あなたの「お金」大丈夫?|損切丸 というのはそういう事。そういう目でBTCを見ていくと違った視点が生まれるかもしれない(決してお薦めしているわけではない。事実筆者も手が出ない)