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【たまには豆知識】


今日はFPらしく豆知識を。

さて、この4月から年金繰下げ受給の年齢拡大や成人年齢など様々な制度の改正がありましたが
年金手帳が廃止されているのはご存知でしょうか?


そもそも年金手帳の始まりは1960年に国民年金の加入者に発行されたものが最初で
当時は国民年金印紙を手帳に貼り付けて保険料を納付していました。
年金手帳には基礎年金番号が一人ひとり割り当てられています。
以前は
国民年金、厚生年金、共済組合といった年金制度ごとに異なる番号が付与されていましたが
1997年に全ての公的年金制度で共通して使用される1人1つの番号になりましたね。

基本的に私たちの公的年金加入情報はオンラインシステムで管理されています。
マイナンバーの導入もあり、以前のように手帳の形式で通知や管理を行う必要はすでになくなりました。
また、勤務先へ年金手帳を預けることも近年はなくなっていますね。

このような環境の変化により2020年に交付された年金制度改正法で
年金手帳から基礎年金番号通知書へ切り替えが盛り込まれ、手帳の発行が廃止されることになりました。
年金手帳は新規・再発行合わせて約227万件発行され、2.7億円のコストがかかっていた(2016年度実績)ようなので、今回の廃止は行政事務の効率化に寄与しそうですね。

これから公的年金制度に加入する人には手帳の代わりに「基礎年金番号通知書」と言うものが発行されます。
これはすでに年金手帳を持っている方には発行されません。
そしてすでにお持ちの方、廃止されたからといって決して捨てていいわけではありません。今ある年金手帳は基礎年金番号が確認できる大切な書類ですから、保管しておきましょう。

ちなみに、将来受け取れる年金額について
ねんきん定期便を確認するのが主流ですが、もうすぐ厚生労働省のホームページで「公的年金シミュレーター」という将来受給可能な年金額を簡単に試算できるツールがUPされる予定です。

お時間ある時にぜひチェックしてみてくださいね🤗

それでは今日も素敵な1日を☆

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