死ね。
「お前は死んだほうがいい」と職場の上司に罵られたので、顔面に拳を叩きつけたら転げ回って「いだあ、いだいい」とヒイヒイ泣きだした。たった一発殴られた程度でこのざまなのに「死んだほうがいい」なんて100年早い。
そのまま帰宅した。これこれこうで会社を辞めると伝えると「てめえなにやってんだよ。死ねよ」と妻に言われたので、キャッシュカードと通帳と印鑑を持って家を出た。働いていないくせに、稼いでる側に向かって「死ねよ」なんて1万年早い。
夜の繁華街を歩いていたら「殺すぞてめえ」と、たまたまぶつかった柄の悪そうな男に言われたので、鞄に入っていたカッターナイフを取り出した。男の目を見ながらそれを自分の首に突き立て、引き抜いた。血が噴き出し、男は甲高い悲鳴をあげて腰を抜かした。人だかりができる気配を感じながら思った。他人が死ぬのを目の当たりにしてとりみだすようなやつが、ころすぞ、な、んていちおくねん、