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マネーフォワード福岡のデザインのこれまでと未来

この記事は株式会社マネーフォワードの福岡開発拠点が主催している Money Forward Fukuoka Advent Calendar 2023 の 13 日目の記事です。
12日目の記事は、デザイナーのyokkoさんによる40歳目前デザイナーに訪れた転職の話でした。

福岡開発拠点で、プロダクトデザイナーとして働いている岡村です!
12月1日より、福岡開発拠点に関わるプロダクトのデザインチームのリーダーになりました。これまで、リーダーとして私たちを引っ張ってきた穂満が副部長に就任したため、その後を継いだ形になります。

私は入社して2年半弱ですが、そんな短い期間でも、自分自身も、福岡開発拠点も大きな変化がありました。この記事では、そんな過去を振り返りつつ、福岡開発拠点におけるデザイナーの私の抱負を、ポエムを交えながら書いていこうと思います!

入社前のマネーフォワード福岡開発拠点

福岡開発拠点は、2017年12月に、マネーフォワードの創業メンバーである黒田さん主導の元、立ち上げされました。現在、多数のエンジニアが所属していることを考えると信じられないのですが、その当時は黒田さん含め、わずか2名しかいなかったそうです。

当時、福岡開発拠点長を兼任していた黒田さんが掲げていたのは、「オーナーシップをもった地方拠点」。東京本社から一部仕事をアウトソースするような形態ではなく、本社と対等に、当事者意識を持った地方拠点を作る、そんな想いで設立されました。

その想いに応えるように、優秀な若手エンジニアを多数輩出し、事業戦略で重要なプロダクトを任されるような、エネルギッシュで独立性のある拠点に成長していきました。

福岡拠点を立ち上げた黒田さんのインタビュー記事も、良ければ読んでみてください!

入社直後...

その最中、私はマネーフォワード福岡開発拠点の、2人目のデザイナーとしてジョインしました。そう、エンジニアの増員に対して、福岡開発拠点ではデザイナーの工数が慢性的に不足していたのです。

福岡開発拠点では、三つのプロダクトを開発していましたが、そのうち二つのプロダクトのデザインを、ほとんど拠点1人目デザイナーが一人で担っていました。

この当時の大きな課題は、開発プロセスにデザインプロセスが含まれていなかったことでした。
デザイナーの手が恒常的に不足している状況下で、「デザイナーさんが忙しそうだから、この仕事はエンジニアだけで進めておくか」というシーンが多数ありました。

デザイナーとPdM・エンジニアは仲が良かったのですが、仲が良かった分、実務上のコミュニケーションが、善意により不足していたのです。PdM・エンジニアとデザイナー間で、デザイナーに対する期待値に、大きなギャップがあった状況でした。

そして、私自身のスキル不足も、大きな課題でした。
私はマネーフォワードに入社する前、ソーシャルゲームのUIデザイナーとして働いていました。入社時点では、WEBアプリケーションのデザイン自体初めて、経理財務についての知識0、しかも30歳すぎての転職でした。自身のキャリアをどう伸ばすのか、どうやって自分の価値を発揮するのか、悩む日々が続きました。

未熟さ故の完璧主義から、強引にデザインプロセスを推し進めようとしてしまい、色んな人と衝突した時期でもありました(恥ずかしい...)
そんな私の一方的な主張を受け止めて、対話の機会を設けてくれたのは、一緒に仕事を進めてた福岡開発拠点やPdM、そしてもう一人のデザイナーでした。

相手の気持ちを汲んで、根気強く理解し合おうという姿勢を誰もが持っていることに、入社して(良い意味での)カルチャーショックを受けた記憶があります。コミュニケーションの取り方、プロジェクトの推し進め方を、周りの人の振る舞いを真似しながら、徐々に改善していきました。

1年後の福岡開発拠点

QAエンジニアやスクラムマスターが福岡開発拠点に参画してくれたことにより、福岡での開発プロセスの改善に、デザイナーやエンジニアだけでなく様々な職種を巻き込みながら、取り組めるようになりました。
フロントエンジニアと始めたデザインシステムの取り組みや、開発内にディスカバリープロセスを導入したりと、デザイナーと開発者による共同作業も増えてきました。また、デザイナーもメンバーが増えたことにより、様々なワークショップや勉強会など、デザイナー発信の取り組みができるようになりました。

私個人で思い入れが深いのは、インボイス制度対応です。

私たちの担当しているプロダクトでも、インボイス制度によって大きな機能変更が必要になりました。インボイス制度の税計算は非常に難易度が高く、プロダクトの裏側の仕様も複雑でした。

本当に法律が施行されるまでに実装できるのか、そしてその機能をユーザーが使える形でプロダクトのデザインができるのか、とてつもないプレッシャーだったのを覚えています。
インボイス制度対応は、開発チームを横断して、福岡開発拠点の総力戦とも言えるプロジェクトでしたが、協働しながら乗り越えたのは、拠点の底力があってのことだと実感しました。

そして今

2023年12月現在、マネーフォワード福岡開発拠点には、ビジネス・開発含め多数の社員が所属しています。
どんどん新しいメンバーが入社している状況ですが、マネーフォワードが実現したい未来のためには、これからも継続的な増員が必要です。

ありがたいことに、福岡の開発組織は毎年増員を迎えています。さらに、福岡発のプロダクトに、東京本社や海外拠点も関わるようになってき、開発者が拠点単位に限られなくなってきました。
そんな大所帯の中、ステークホルダー間と横断的に、シームレスに協力していく必要があります。

それに、私たちの事業は外部環境の変化も激しいです。法律制度の変更を始めとして、業界の動向や新しい技術など、周辺環境に常にアンテナを貼り、キャッチアップしていく必要があります。

新しいメンバーにとって、この環境を受け入れつつ、toBの経理財務領域のSaaSの開発者として立ち上がっていくというのは、正直、とても大変な作業です。
これからは、社歴の長いメンバーと新しいメンバーが分断されないように、オンボーディング体制を整えていく必要があります。
数多くの成功を迎えた福岡開発拠点ですが、これからも様々な課題を乗り越える必要があるし、私自身も、来年2024年は大きくストレッチしなくてはなりません。

福岡のデザイナー組織の未来

これからの私は、当時未熟だった私に沢山の成長機会をくれた福岡開発拠点に、恩返しをしていくフェーズになってきたのだと考えています。

私は福岡開発拠点が大好きです。
入社してから沢山の荒波がありましたが、それを乗り越えられたのは、信頼で繋がる福岡拠点カルチャーあってのことです。
福岡開発拠点は職種や担当プロダクトの壁を超えて、一つのファミリーのような暖かい拠点です。この職種を超えた横の繋がりが、技術・デザインの両軸の目線から、プロダクト提案できる今の開発状況に繋がっています。

この領域横断的な福岡開発拠点のあり方を、デザイナー目線からも、さらに発展させていきたいと私は考えています。

まだまだ、世間のデザイナー採用は東京が中心です。
私は地方大学卒業後、都内の美術大学に進学しました。その時に痛感したのは、誰もが都市圏に、進学や就職ができる訳ではない、ということです。
ポテンシャルを持った人が、金銭や家庭の事情から、自分のやりたい道を諦めるのは、社会にとっても損失だと思います。

もし、様々な地方に、デザイナーのキャリア形成ができる組織、オーナーシップを持ったデザインチームを作れれば、デザイン業界にとっても、そして会社にとっても、選択肢を広げられるのでは、と考えています。

福岡の開発拠点のコンセプトは「Move Forward.
福岡開発拠点が、後続の開発拠点のモデルケースになったように、福岡のデザインチームを、デザイン組織の選択肢の一つ、新たなモデルケースにするんだ!と私は意気込んでいます。

福岡のデザイナー採用のお話です!

最後に、マネーフォワード福岡拠点では、新しい仲間を積極的に募集しています!
地方でキャリアを伸ばしたい、地元に近い場所で働きたいプロダクトデザイナーの方には、良いポジションをご案内できると思います!まずは、カジュアル面談で気軽にお話ししましょう!


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