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NFTのコミュニティサービスをクローズします

「ReCone」を応援していただいた方へ

この度「ReCone」は7月いっぱいをもってクローズすることを決定いたしました。
理由としましては
・多くのUserを獲得でず継続性を持たせきれなかった
・システム基盤が古くなってしまいupdateが難しくなってきた
・開発資金の調達が困難となってしまった
などでございます。

長年、ReConeでどうNFTを拡張していくかを考えてまいりました。
この決断は非常にくやしい思いでいっぱいでございます。

また、ReConeに将来性を感じていただきお手伝いいただいた方に大変申し訳ない気持ちでいっぱいでございます。
みなさまにいただいた貴重なお時間は決して忘れておりません。
このような形での連絡になってしまい大変申し訳ありません。

2023/07/18 no plan inc. おかむー

========== 以下個人的な見解になります ============

人はなぜNFTに魅了されたのか

1: 所有権の確立と個性表現の自由さ

従来のアートやコレクションでは、所有権の確立や本物かどうかの判定が難しかったです、NFTはブロックチェーン技術を用いてそれらを解決することができる!! また、NFTはデジタルアートや仮想空間のコンテンツにも応用され、個性を表現する新たな手段として注目を集めている!! という期待があったように思います。

2: 新たな収益の可能性

アーティストやクリエイターは、自身の作品をNFTとして販売することで、収益を得ることができます。さらに、NFT取引所では作品の再販価格による収益分配や、作品の所有者による利益の共有など、新たなビジネスモデルも生まれることが期待されたと思います。

3: デジタルコミュニティの形成

NFT所有者は、共通の趣味や価値観を持つ他の所有者と交流し、コミュニティを形成することができ、NFTを持つことで独自の特典やアクセス権を得ることができる場合もあり、コミュニティ参加の魅力を高めるのではないかと期待していました。

4: 投資

一部のNFTは高額で取引されることがあり、その価値向上が期待されることから、投資家も参入しています。また、NFTの取引所やプラットフォームの成長も見込まれていて、そこに関連する企業やサービスにも投資の機会が広がっていました。

なぜReConeをはじめたのか

「ReCone」は2021年11月22日にサービスを開始しました。
この時から「1: 所有権の確立と個性表現の自由さ」「2: 新たな収益の可能性」「3: デジタルコミュニティの形成」「4: 投資」の期待感はとても高かったと思っています。

その中でも当初はこの熱量を「3: デジタルコミュニティの形成」でアツくしていきたい!!との思いで以下の1回目のプレスリリースを打ちました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000057625.html

NFTを介したビジネスは世界中で急速に拡大するなかで、その売買を行う多様なマーケットプレイスが出現し取引拡大を支えています。

その一方で、アート作品などのNFTを購入したファンとクリエイターを繋ぐプラットフォームの整備は遅れていて、熱狂的な思いは行き場を失っている状態が続いていました。

そこでno planは、NFTマーケットにおけるアーティストとファンの気持ちを繋ぐ国内初のプラットフォームとしてReConeを開発。

ReCone独自のソリューションとして、あらゆるNFT(OpsenSea, ReConeなど)の保有者のためのメタバースコミュニティを作り上げ、クリエイターとファンの交流促進を実現します。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000057625.html

徐々に変化してきたNFTへの期待感

「STEPN」などの台頭によりNFTがさらに認知され、NFTは儲かる!?「4: 投資」が多くなった時代がありました。
「NFTを発行すれば儲かる!!」
それは絶対に長続きしないと思い2回目のプレスリリースを打ちました。

NFTを発行して終わりにしない。継続的な関係性を生み出したいという声から生まれた、NFTホルダー限定コミュニティ

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000057625.html

NFTを買って何が満足なのか?
NFTの価値とは何か?

ひたすらに考えてきました。

ピボットの変遷

ReConeは大小合わせてピボットを8回行いました

初回(NFT持ってたら見れるサイト(ブログ、チャットなど))

Vision「もっとNFTの価値を高める世界を創る」
仮説: NFTを持っていると限定コンテンツを閲覧できることでNFTの価値が上がるのではないか

結果: コンテンツの魅力に依存してしまう+収益も厳しい

2回目(NFTを自ら発行しコミュニティを作れる)

Vision「もっとNFTの価値を高める世界を創る」
仮説: NFTを発行し自らコミュニティーを運営し利益を享受でき、コンテンツも増えるのでさらにNFTの価値が上がるのではないか

機能: NFTの取引所機能を追加しました
結果: コンテンツの魅力が乏しいと判断

3回目(NFT購入者向けライブ配信サービス)

Vision「もっとNFTの価値を高める世界を創る」
仮説: NFTを購入して限定配信などコンテンツを充実されると真のNFTの価値が高まるのではないか

機能: ライブ配信プラットフォームを追加しました
結果: NFTを買うハードルが高いことがわかりました

4回目(既存のNFT所有者向けのコミュニティサービス)

Vision「もっとNFTの価値を高める世界を創る」
仮説: 
クリエイター
・NFTを発行して売り切りにしてしまいがちだがReConeでは継続的な価値を届けれるのでは
ホルダー
・継続的に保有のモチベーションを保てるのではないか
==========
=> 記事やライブなどのコミュニティに参加できるカギとしてNFTを扱うとNFTの価値が上がるのではないか

機能: Polygonネットワークのみだったのを「Ethereum Mainnet / Shiden Network」に拡大をしました

結果: それでもNFTを一般の人が買うハードルは下がりませんでした

5回目(コアなファンに絞ったNFTのコミュニティサービス)

Vision「もっとNFTの価値を高める世界を創る」
仮説: まずは著名人のファンのエンゲージメントを上げるとNFTの価値があがるのでないか

機能: コメント機能やいいね機能を追加し、取引所機能は閉鎖しました
結果: コアなファンは定期的にコメントが入るようになりました

6回目(一般クリエイター特化、応援がたくさん溜まるサービス)

Vision: 「ReConeがあることで、応援がたくさん溜まってモチベーションが続きNFTの価値を高める」
クリエイター
・記事やライブなどのコミュニティに参加できるカギとしてNFTを扱う
・応援して得られた無料NFTや、購入したNFTを保有しているNFTでホルダー同士と交流して熱量をやりとりする

=> 応援が溜まりやすくモチベーションが続きアウトプットが継続するのではないか

機能: だれでもクリエイターになれる「クリエイター機能」を追加しました
結果: NFTを所有できる一般クリエイターのファンはハードルが高いことがわかりました

7回目(だれでもクリエイターになれるサービス)

Vision: 「ReConeがあることで、応援がたくさん溜まってモチベーションが続きNFTの価値を高める」

・無料コンテンツ拡大でファンがさらに増えやすくなるのではないか
・ファンが熱狂的なファンに変わることで、一般層にもNFTが売れるのではないか

施策: 無料記事をもっと誘致する
結果:  NFTを所有できる一般クリエイターのファンはハードルが高いことがわかりました

8回目(モバイルアプリでの展開)

・クリプトを意識させない事によって、さらにカギの価値が高まるのではないか
・モバイルから手軽にアウトプットできるとさらにカギの価値が高まるのではないか

機能: iOS/Androidアプリ化と、SNSログインを備えました

結果: iOSでは審査が通らず、運営も厳しくなってきました。

コミュニティサイトづくりの難しさ

ユーザーのエンゲージメントを生み出すこと

コミュニティサイトの成功は、ユーザーがアクティブに参加し、継続的にサイトを訪れることに大きく依存しています。
ユーザーが頻繁に訪問し、コンテンツに積極的に参加するようにするための戦略を作り出すことはかなり難しかったです。

ユーザー体験の最適化

ユーザーフレンドリーなデザインと直感的なインターフェースは、コミュニティサイトの重要な要素です。
しかし、ReConeではログインを「Metamask」ログインのみに絞り、かつPCに絞っていました。
ユーザー参入の障壁の高さ、ETH、MATIC購入のハードルの高さたくさん大きなUXのハードルがあったと思っています

改めて謝辞

過去振り返れば、もっとできたことはたくさんあったなぁと思うことはたくさんあります。しかし得られたことも多かったと思います。
応援していただいた方々ありがとうございました。

これから弊社として、「BC使ったサービス」や「NFTを便利にするサービス」「AIを活用したサービス」など、最先端テクノロジーを追求したサービスをいろいろ考えていきたいと思っております。

no plan株式会社について


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