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自分にはどんな権利があるだろう
「ひとりになる権利」
荻上チキ
PHP No.921 p.69
株式会社PHP研究所
ひょんなことから一人旅をしてきました。
色々な『人生初』があり、この歳になってもまだまだ体験したことがないことがたくさんあり、とてもいい刺激になりました。
移動時間が長かったので、旅のお供に荷物にならないPHPを持っていきました。
冒頭の言葉は、そんなPHPの『孤独の教室 10代からの、「ひとり」のレッスン』という荻上チキさんの連載からのものです。
『おかしな校則まみれの教室は、「ひとりになる権利」を奪い、「付き合う相手を選ぶ権利」も奪います。』という文脈の中で使われています。
今回は校則、とくに「学校でしか通じないルール」を軸に語られていました。
学校に限らず会社や家庭、地域など、社会の中には『そこでしか通じないルール』が多数あり、それに馴染めない人は『厄介者』として、排除されたり、攻撃の対象になったりする場合が多々あると思います。
学校、とくに公立の小中学校ほどではないにしろ、会社も地域も、自分で所属集団を選べるわけではありません。
たまたま配属された部署、偶然生まれ育った地域、そこの「そこでしか通じないルール」に自分が合わなかったために、苦しい思いや悔しい思いをしている人も多いのではないかと思います。
最低限のマナーと礼儀があれば、無理に周囲の人々に合わせる必要はない。そうであればいいのですが、人間社会というものはそのような理屈では動いていません。
苦しい思いや悔しい思いをしてでも、周囲に合わせないと孤立してしまう。集団の中に居るからこそ孤独を感じるという不思議な状態に陥ってしまいます。
それを避けるためには、無理をしてでも周囲に合わせる必要があります。
とはいえ、ずっと無理をし続けるのには限界があります。
環境を変えられればいいのですが、だれもが簡単にできることでは無いでしょう。
そんなときに、「自分にはひとりになる権利がある」という考え方を持てるといいのではないかと、荻上さんの文章を読んでいて思いました。
「いつも誰かと一緒でなければならない」、「周りに合わせなければならない」という考え方に縛られないようにする。
また、「孤立」しているのではなく、「ひとりになる権利を行使している」と考えるようにする。
そして、物理的や心理的に「ひとりになる」時間を作るようにする。
自分には「ひとりになる権利」がある。そう考えられると、環境が同じでも、行動や考え方、心情がいつもとは少し違ったものになるのではないでしょうか。
自分にはどんな権利があるだろう
自分の気持や心を押し殺してまで周囲に合わせてしまう方
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