
新しい五台山展望台建設プロジェクト

高知県の自然と歴史が息づく五台山公園・竹林寺・牧野植物園など、長い間県民に愛され続けた名所。しかし、かつてはデートスポットだった旧展望台は、耐震基準に合わず解体され、いまは更地なんですよ。申し訳無さそうに、仮設の丸太展望台があるだけです。その姿は、カップルが展望台を楽しむロマンがない巨大松の公園になっています。

新たな展望台とその周り
かなり前に高知新聞で新しい展望台の情報が出ましたが、現状どうなっているか知らない人がほとんどです。どんな展望台を作るかと言いますと、自分たちが住む場所で世界一楽しい場所として展望台を作ります。その展望台施設がかっこいいんです。
自分がこのプロジェクトに関わり展望台に久しぶりに行ったところ、旧展望台下の公園は非常に良い場所なのに、木々が生い茂り、少し薄暗い状態で使われている形跡がほとんどない。みんなこの公園部分が本来持つ魅力の可能性に気づいていません。新展望台と一緒に周りを使えば祭りやピクニック、イベントの開催地として活用できるのです。

展望台の耐久性と景観の調和
高知県は台風や強風といった自然の厳しさにさらされる土地で、意外と山の上では強風なので丈夫で長持ちする建物が求められます。新展望台は、鉄筋コンクリート造りを採用し、めっちゃ丈夫、メンテナンスも楽ちんなので長期的なコスト削減も実現できるんです。もちろん、ただ頑丈なだけではなく、周囲の自然と調和するデザインなんです。どーんとデッカイビルを建てる感じの乱開発ではないのです。

PFI制度の矛盾と挑戦
今回の展望台事業は、行政所有の土地を借りて、民間企業が20年間商売する「パークPFI」方式で行います。全国各地でこのパークPFIなるもので公園を運営していますが、低コスト建築で収益向上を目指す方式だと、公共施設としての使命がおろそかになることが度々あります。20年の短期的な利益追求のために建物は安く建設され、20年後には解体されるという現実は、世の中的に持続可能な社会を目指せと言っているのに、なんだか矛盾を感じます。「安く作れ、儲けろ、そして壊せ」というPFIの矛盾を感じるからこそ、将来残したい場所として活動していきますよ。

先輩たちから世代交代
こうしたプロジェクトには、必ず先輩から反対の声がついて回ります。特に昔のやり方に固執する先輩たちは、今の若者の現状を知らず、「昔のやり方で、いままで通り」とよく言います。いろんな良いアイディアやツールなどもあるのに、過去の成功を押し付けられても困るんです。先輩たちも失敗と成功の積み重ね、どんどん挑戦したはず。ただ、昔と違うのは先輩たちが多すぎる問題です。なので声がでかいんですよね。時代は常に変わります。保守的な考えも大切かもしれないけど、行き詰ると思いますから若者にも挑戦させてください。

未来への第一歩
五台山展望台プロジェクトや建物の魅力やこれからの活動を高知市内のGalleryEにおいて、プロジェクトの模型や関連資料の展示を開催します。展示では、これまであまり知られてこなかった五台山の現状や、新しいものを作り出すエネルギーを直接感じとれるし、ビビると思います。新しい五台山展望台の魅力を再発見してください。

新しい場所づくり協賛者募集
このプロジェクトを通じて地域全体の活性化や地域の企業や参加してもらえるパートナーを求めています。事業協賛者として参加して公共施設としての価値向上だけでなく、地域ブランドの向上、CSR活動、地場産品の出店、さらには各種イベントへの出店など、さまざまなメリットをがあります。アイディアのある方は、どんどん提案してほしいし参加してください。
自分たちが住む場所で世界一楽しい場所を作りましょう。
GalleryE 岡本明才
Instagramのアカウント @godaisan2024 で随時発信しています。ぜひフォローしてください。
展覧会情報
タイトル: 新しい五台山展望台建設プロジェクト
会期: 2025年2月27日(木)~2025年3月10日(月)
開催時間: 12時〜20時
場所: GalleryE(高知県高知市桜井町1丁目4-5 コレンス2階13号室)
https://kochi-gallery-e.com/2025/02/09/godaisanproject/
入場料: 無料