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アルバイト時代に言われて人生が変わった一言
もう10年以上前の話。
ぼくは学生時代、アルバイトを20種類くらいやってた。
同時にやっていたわけじゃない。ただ、とにかく続かなかった。
なぜ続かなかったのかというと、まあ、いろいろあったんだけれども、いま思えば、ただ仕事を舐めていたからだと思う。
「時給で働くんだったら、できるだけ頑張らないほうがお得じゃん」
そう本気で思っていた。
時給の高い飛び込み営業のアルバイト
18歳の頃、時給の高い飛び込み営業のアルバイトを見つけた。
・時給1,400円
・契約数ごとに5,000円
という破格の条件だった。すぐに応募してみた。
なんとか採用されて、働けることになった。
ぼくは「契約ごとのお金なんかなくっても、全然儲かるじゃん!適当にやったフリでもしとけばいいか」と本気で思っていた。
先輩社員からの一言
しばらく、適当にがんばったふりをし続けた。当然のように契約数は0だった。
短期の1ヶ月間のバイトだったのだが、なんとか適当にサボりながらやっていた。2週間くらい経過していた。
それでも時給が稼げるんだから、全然問題ない。いいバイトだ!とおもっていた。
そこで先輩からのお説教をいただくことになる。
「おかもっち。今の成績のままじゃ給料泥棒になっちゃうからさ、もうちょっとだけ頑張ってやってみようよ。〜〜〜〜中略 結局、同じ時間働くんだから、一生懸命やった方が会社のみんなも喜んでくれてお得じゃん。」
正直言って、前半部分の言葉はまったくぼくには届いていなかった。でも、最後の一言が当時のぼくにぶっ刺さった。
同じ時間働くんだから、サボってた方がお得だと思ってたけど、たしかにどうせ給料が変わらないんだから、一生懸命やって誰かに喜んでもらえた方がいいかもしれない・・・。
なぜ先輩社員の当たり前の説教が、当時のぼくにぶっ刺さったのか、今でもよくわからないけど、そこから人生が変わったような気がする。
「できるかわからないけど、一生懸命やってみようかな・・・!」
運が味方につくようになる
その次の日に、ちょうど検討していたというお客さまと出会い、初受注をいただくことになった。今思うとただのまぐれなんだけど、本当に一生懸命やってよかったと思えた。
不思議なもので、気持ちが変わっただけで、運が良くなった。
そこから2週間でなんと14件もの契約を獲得し、その会社の社員を抜いてトップセールスになることができた。上出来すぎる結果だが、意識が変わったからこそ起きた結果なんだと思う。
その会社は、短期の契約だったので1ヶ月しか働いていないけど、とてもお世話になった。ぼくみたいなクズを、よくもまあ根気よく雇ってくれたものだ。本当に感謝している。
そこから10年以上たったいまでも、ずっとその考え方は変わっていない。
大切なのは考え方
仕事でもっとも大切なのは、考え方だ。どんな仕事でも、自分の考え方一つでやりがいや幸福度は大きく変わる。
それを18歳の頃に気づけたぼくはとても幸運だったと思う。今だったら昔のぼくに胸を張って言える。
「どうせおんなじ時間働くんだったら、全力で頑張って、誰かに喜んでもらえたほうがどう考えてもお得だろ」って。
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