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次のそびえ立つ山の麓に

 
 先日、査読ありの全国誌への初論文投稿の結果の採否があった。残念ながら「不採用」だった。なかなかへこんだけれど、一方で査読委員の3名の先生方からいただいたご指導はどれももっともなもので次の研究へ向けての自分の課題を明確に示してくださった。(ご多用な中、ご丁寧に見てくださった先生方へ本当に感謝です。)また、同時にコメントでは、論文の社会的意義と再投稿への期待をいただいた。地域福祉の分野に一石を投じたいという強い思いがあるので再度チャレンジする。


 「博論(博士)は修論(修士)と登る山が違う」と言われてきたがまさにその通りだった。「これまでのやり方」から完全に脱皮しないといけない。特に「実践報告」からの脱皮が必要。今回の結果から博論の執筆計画や論文の投稿計画を全面的に書換えないといけない。
 
 自身の次の方向性は「実践研究者」、実践と研究の往還を考えている。実践はこれまで多数のメディア放映や学会賞、書籍への評価など一定の評価をいただいてきた。もう一方の領域、「研究」の領域は「修士」まで到達したが、次の段階では「これまでのやり方」に固執せず、その枠組みを自ら壊して謙虚に学んでいくことが必要。一皮むけないと(一皮で済むかな?)求められるものが非常に高い博士の後期(阪大の大学院)を乗り越えることは不可能


 自身の課題を正面から見据えて乗り越えていくことが必要。これまでの自身のやり方やエッセンスで残していくものと、壊して新たに創りかえていくものを見極めてリニューアルする必要がある。
 
 ちょうど、査読結果をいただいたその夜(11月末の夜)、象徴的な夢を見た。
 
「法人として視察?のようなものを受けていて、大勢の人たちが参加している。その中の一人から“いま、法人の実践や地域の実践を見せていただくとやはり岡本さんたちが前に立っているという印象を受けますよね、そこらへんはどう考えられてますか?”と尋ねられる。
 そこで自分は“たしかに外向きにはそう見えているかもしれませんが、この数年現場部分に役割はかなり移行されて人が育ってきています。次の段階としてはそのメンバーが外にも見える形で移行していくことが必要だと考えています。”そう答えていた。」
 
 この両方のことが示すのは、自身は法人の業務(実践)を全体の統括をしながらも時間をかけて次世代へと移行し後方支援にまわっていく。そこで創られた余白の中で「研究」の方へと比重を置いていき、次の段階へ向けて準備をしていく、そう示されたように受け取った。
 
 12月のこの時期、年始(1月)からの方向性を決めていくタイミングで、査読結果は残念ではあったけれど、次の課題を明確に示してくださったことに感謝。
 
そびえ立つ山の麓にいて、実践と並行して登るには相当高いけれどその山を登ることのReady(心の準備)ができた感覚。

より高みへ。


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