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「自分が何界隈なのかわかりません」
どこの世界に行っても浮いてしまいます。自分が何界隈なのかわかりません。どこかの界隈に馴染むいい方法はありますか。
尖った四十路(群馬県/45歳)
あなたの中で答えは出ているのではないでしょうか? そもそも、「◯◯界隈」という言葉は、解像度の差はあれど、あなたが観測できている属性を指すものである。
あなた自身が何界隈かわからなくても、どこに行っても浮いてしまうということは、裏を返せばあなたには他の◯◯界隈というものがはっきりと見えていることになる。どこかの界隈に馴染みたいなら、あなたが◯◯界隈に抱く「◯◯っぽい」ことをすればいいだけです。それがイヤだからあなたは浮いているわけで、「尖った四十路」という名前が何よりの証明ではないだろうか。あなたは「尖った界隈」ですよ。しかし、尖ったあなたに朗報! これからの時代、尖りは重要になる。
かつて、「ゴンゾ」(ならず者)と呼ばれた伝説的ジャーナリストのハンター・S・トンプソンは、「時代が怪しくなると怪しいヤツがプロになる」と言ったが、その怪しい時代こそが今だ。
日本だけでも、腐敗した政治と30年以上続く不景気に苦しむ国民。まともな人間ほど心を病み自殺する狂った社会。怪しい以外の何ものでもない。
そして、昨今の急激なAIの進化に伴い、真っ先に役割を奪われるのが、「◯◯界隈」と括られる人間だろう。あなたにさえ観測可能な存在は、AIの膨大なデータの前では一瞬で丸裸にされ、「◯◯っぽい」パターンがいとも簡単に生成される。
そこで、尖った四十路の出番ですよ。どこの世界に行っても浮いてしまう、捉えどころのないあなたのデータを収集することは難しい。そのような、AIによって簡単に置き換えられない「尖った」「怪しい」存在の価値がこれから高まると思いますが、それでもあなたはどこかの界隈に馴染むいい方法を知りたいですか?
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