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進化する「通信制大学」岡本数春も気になる就職のサポートは?

今注目の『通信制大学』。

昔は大学の数も少なく、経済的な事情、健康的な事情などさまざまな理由で、「学びたいのに学べない!」という人が数多く見受けられました。

通信制大学の設立当初の目的は、主にそのような人を対象に、学ぶ機会を提供することを役割としていました。

文部科学省の統計によると、18歳の人口は2000年に約151万1千人であったものが2017年には約119万8千人と激減しているのに対し、大学への進学者数は3万人ほど増えています。

進学率で見ると13%ほど増えており、特に顕著なのは女性の進学率が17.6%も増加していることです。

通信制大学の存在がその一翼を果たしているのは確かです。

今回は、通信制大学の特徴から卒業後の就職サポートの流れを岡本数春が紹介します。

岡本数春が解説!通信制大学の特徴

ここでは通信制大学がなぜ注目されているのかを、特徴から見てみましょう。

学科も幅広い選択肢がある

現代の通信制大学は、短期大学・4年制大学・大学院まで学びの場を提供し、選べる学部や学科も法学文学系・教育系・福祉系・IT専門や芸術学部まで以前と比べ幅広く選択できるようになっています。

特に近年は、教員資格を得るため、社会福祉士の資格を得るため、IT業界で就職を考えている人など、初めから将来的に必要とされるスキルを得るために入学する人が増えています。

大学側もこうした多様なニーズに答えるため、新たに通信制課程を取り入れる方向にあり、今では早稲田や慶應などの有名校も参入しています。

自分のペースでできる自己学習

学習方法は文部科学省令により以下の4つの規定が定められています。

①印刷教材等による授業
②放送授業
③面接授業
④メディアを利用して行う授業

通信制大学の主な学習は、各大学が指定したテキストによる自己学習になります。

選択した大学や学科により多少異なりますが、与えられた課題を学習しレポートを提出、添削指導されたのちに評価を受けることになります。

それだけでは不十分な学習内容については、スクーリングと呼ばれる面接学習が用意されています。

スクーリングは実際の教室で、一定期間同じ目的を有する学友たちと一緒に授業を受けることから、自己学習のみでは孤立しがちなコミュニケーションの場も提供してくれます。

放送授業は、BS放送やラジオ・Web放送で受ける授業のことです。

放送大学では必須となっており、慶應大学も英語・ドイツ語・フランス語の外国語科目で取り入れています。

録画・録音することも可能なため、時間に捉われることなく、好きな時間に自宅で学習することもできます。

メディアを利用して行う授業とは、今ではお馴染みのZoomSkypeで行われる遠隔授業のことです。

学費が安い

通信制大学は現在43校あり、各大学により学費は異なりますが概ね安い傾向が見られます。

在籍期間が4年間の場合の総額(概算)は、最も安い大学で大阪学院大学254,000円の他、著名な大学でも中央大学528,000円、慶應義塾大学610,000円、日本大学634,000円など非常に安価で、一番高い早稲田大学の場合4,500,000円(遠隔授業が通学制と同等な規模なため)となっています。

さらに奨学金制度も通学制の大学と同様に利用することもできます。

岡本数春も気になる通信制大学の就職先

しかし、「卒業後の就職サポート体制はどうなの?」と気にかかる方も多いのではないでしょうか。

次に卒業後の有利な進路から企業への就職サポートについて見てみましょう。

国家資格を必須とする企業や機関

国家資格を必要とする職務は資格の有無を重要視することから、通学制・通信制にかかわりなく一律に大卒として評価されます。

特に教師や公務員は学校名よりも大卒であることが重要です。

また看護師や福祉・介護関係の仕事などは、専門学校でも資格の習得ができますが、大卒の方がその後のキャリアや給与面で優遇されています。

一般企業へ就職

一般企業への就職を希望する場合のサポート体制は大学によって大きく異なります。

中には推薦制度を利用して、通学制の学生と同様なサポートを受けられる場合があるので、入学前に各大学のキャリアセンターに確認して見ましょう。

リクルートサービス

通信制の場合、通学する回数が少ないことがメリットの一つですが、逆に就職に関する情報を得る機会が少なくなるのも事実です。

最近では、民間のリクルートサービスも充実しているので積極的に利用しましょう。

中には、面接の練習や履歴書の添削なども利用できるエージェントがあるので、利用する価値は高いです。

岡本数春のまとめ

いかがでしたでしょうか。

さまざまなメリットのある通信制大学ですが、4年間通えば卒業できる通学制大学と比べて、単位の取得が難しいのは事実です。

自分が何のために大学を目指すのかよく考えましょう。

以上、岡本数春でした。

参考:大学への進学者数の将来推計について
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/042/siryo/__icsFiles/afieldfile/2018/03/08/1401754_03.pdf
参考:平成30年度学校基本調査(確定値)の公表について
https://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2018/12/25/1407449_1.pdf

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