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【岡発P】職員の工房訪問記(ムラセ銅器)

本日はムラセ銅器様のご紹介です。

創業以来、銅(+銅合金)の鋳造技術で
愛知県の郷土伝統工芸品である「三州灯篭(寺院用の灯篭)」を中心に
宗教仏具・装飾品、近年では銅像・モニュメント等も製造されています。

イメージとしては、

古代型灯籠

↑こんなものとか、

柱根巻き金具

↑こんなものとか(寺社仏閣にある柱の根本です!)、

騎馬像

↑こーんなものとか!(※「徳川家康公騎馬像」の原型制作は彫刻家の神戸峰雄氏です)


銅の鋳造は、原型の模型をFRP(繊維強化プラスチック)や石膏で制作、
それを基に鉄骨で補強した砂型を制作、そこに溶融した銅を流し込みます。

砂型

↑制作途中の砂型。因みに砂型の砂って炭酸ガスを注入して固めるんですね!!
砂に刺さっているホースで炭酸ガスを注入します。

今回の訪問の際には銅の注入風景は見学できませんでしたが(残念!)、
工場はとても高温になるそうです(銅の融点は1084.62℃)。


最近は、鋳造技術を活かした“日用品制作”にチャレンジされています。
銅は、熱伝導率が高く(銅:403、アルミニウム:236、鉄:83.5)、
軟らかくて展性・延性が高いため加工しやすい金属です。

更には抗菌作用もあるので、これらの性質を活かして、
昨年、「ホットサンドメーカー」を製作しました↓

ホットサンドメーカー 背景削除・合体

サンドする部分は銅製、枝の部分は真鍮(黄銅:銅と亜鉛の合金)でできています。
異種接合まで出来るのか…!とその技術に驚かされました。
だからこそ、同業者が廃業されていく中、東海地域で唯一生き残っていられるのかもしれませんね。

因みに、電気系のコードに用いられる「銅線」は、電気伝導率が高い銅の特徴が活かされています。


簡単に挙げただけでも銅の特徴はたくさんありますね。
技術力と銅の特徴を活かした更なる新商品に期待です。

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