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飲食店キッチンが、菓子製造許業許可も持つ夢を叶えるまでのお話➁♡
さて。しょっぱなから本題に。
飲食店営業許可の厨房に、菓子製造業許可を取得する。
これがまた、簡単なようで簡単でなかったのです。
課題その①
オープンキッチンのため、カウンター席と厨房の間に壁がない。菓子製造許可を取るには、客席と厨房の間が、常設のしきりで上から下までしっかりと分けられていないといけない。
課題その➁
厨房施設内の調理器具を、飲食店営業で使用するものと、菓子製造業で使うものとに分けなければいけない。(併用不可)
課題その③
菓子製造業と飲食店営業で使用する食材、調理器具の保管場所を分けなければいけない。
課題その④
菓子製造業と飲食店営業の両方の許可を一つの厨房で取得するには、菓子製造業を行う時間や日にちを、飲食店営業の営業日と同じではいけない。
とまあ、保健所さん曰く、まずは上記の四つの課題をクリアにしないと、許可は出せない!!とのことでした。
特に課題①は一番の難関だ。
うーん、困った。
ほんとに困った。
コロナ禍で、自由に使える資金は限られている。
課題①をクリアにするためには、フロアとキッチンの間に床から天井までの壁をつくらねばならず、飲食店としては圧迫感があり、営業するには致命傷!!
それだけはどうしても避けたい。でもそうしないと、課題①をクリアできない!
床から天井まで壁を作れば、飲食をされるお客様の居心地は当然悪くなる。
厨房からもお客様の様子を見ながら調理して、なにかあればすぐに察してお客様のもとへすっ飛んでいくわけだから、その間に壁なんて作られたら、ほんとに困る。
さてどうする・・・・
色々考えて、考えて、考えて・・・・そしてもう、あきらめようか・・・
そんな風に思っていた矢先。
保健所さんから一本のお電話が。
「海んちょさん、朗報です! 実は、法律が変わりました。
壁、腰高あたりで大丈夫です。
床から天井まで仕切らなくても、常設であれば、腰高あたりで申請通ります。」
と。
うっそー!
そんなことってあるんですね。
法のほうが変わってくれるなんて。
ほんとに嘘のようなホントの話で、飛び上がって喜びました。
すぐに業者に連絡をして、
カウンターは半分潰して、そこを出来がった菓子を梱包する作業場とし、包材やラベルプリンター、シーラーなどを設置する場所としました。
厨房を少し広げ、フロアとの仕切りに、圧迫感のないオフホワイトの腰高の間仕切りを設置。
これで、課題①をクリアしたのです。
業者さんも、初めは、信じられないようで、
「そんなことってあるんですか? でも、保健所がそう言ってくれてるのであれば、それに従って工事しますよ!」
と。
本当に考えられないことでした。
天が味方した! そう言わざる負えないです。
あとは、課題➁、課題③、課題④をクリアすれば、申請できる!!!
わくわくしたのを、今でも忘れることはできません。
菓子製造許業許可のキッチンを持つ夢をかなえるまでのお話③♡へ続く