見出し画像

⑮たたかわない

 よく見るけれどあえて使わないようにしてきたことばに「送料無料」があります。ただより安いものはない、なんてことを申しますが無料は嬉しいものです。とはいえ配送料がどういう契約なのかはそれぞれ違っても実際にはないわけではありませんので「税込4,850円+送料」とか「送料込み」が良いかなと思いそうしています。だれかの仕事が無料のような印象を与えるのはやりたくないことです。現在はこの表記を改善する動きがすすんでいるようで以下は消費者庁ホームページに記載の『物流の「2024年問題」と「送料無料」表示について』より引用します。

「送料無料」表示をみると、送料を誰かが負担していることは理解しているが、どのくらいのコストを誰が負担しているのかまでは、(消費者は)考える必要がない。

「送料無料」表示を止めると消費者が買ってくれなくなるのではないかと懸念している事業者もいると考えられます。(ここまでが引用)

 同じもの(型番商品)を価格で比較して購入するのであれば総額がじつは同じだったとしても心理的に送料無料を選んでしまうかも知れません。オカメサブレは他のどこにも同じものはありませんから送料で比較されるということはそもそもありません。ですがカートに入れて送料を見たときにけっこうかかるな、という感想なら当然あるかも知れません。わたしはなにかがすごく安いとき誰かのお給料がすごく安くなるとかまたは同じお給料で仕事の量がすごく増えるのではないかと思ってしまいます。通販の量が増えてきたところで運送会社さんとビジネス契約を結んでいただきました。3社からお見積りを出していただきましたが最も価格の安い会社というふうには選びませんでした。どちらの会社も配達していただくことに問題ないと感じたのですが連絡の取りやすさなど総合して決めました。2022年に小麦粉が値上がりして以来原材料や梱包用品、紙製品など全てが値上がりしていくなか配送料も価格が上がりました。オカメサブレは価格ではたたかいませんしできません。というよりオカメサブレはなにともたたかいたくありません。それにも限界が来るのかも知れませんが、そのためにいっしょけんめい頭を使って考えているつもりです。そういえばわたしの母は足が悪かったので通販が好きでした。送料についてよく「でも自分で旅費と時間かけて買いに行くこと考えたら安くない?」と言っていました。ちょっと笑ってしまうけどほんとうにその通りで母と言ったらこの言葉です。

いいなと思ったら応援しよう!