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②はじめての通販

 はじめに選んだECプラットフォームは「BASE」でした。当時はグロースプラン、スタンダードプランというカテゴリではなくもっとシンプルに売上が出たときだけ手数料が数パーセントかかる、というものでした。ショップ開設にあたって難しいところは特になくスマホがあれば誰でもショップを作り売りたいものを登録することができました。ここで「商品」という言葉を使わないのはわたしのどうしてもできないことで、甘いかも知れませんがオカメサブレを自分から「商品」と呼んだことはいちどもありません。なぜかできずにいますがそれはまた別の話にします。送料も登録して注文さえ入れば、という段階まできたとき「テストしておこう」と思いました。自分から声をかけたりSNSで募集したりしてテストを引き受けてくれる人を3人見つけました。私はラジオが好きなのですが録音したのに消してしまった音源を持っているかもというだけの理由でやり取りがあった(実際お持ちで無事データを頂きました)がいまだに面識はないSさん、世界で一番好きな古本屋・西荻窪の音羽館さん、そして出版社「代わりに読む人」代表、になる前の友田とんさんです。この方達にBASEのショップからオカメサブレを購入していただき、宅急便の伝票を作ってオカメサブレを梱包して発送しました。このとき料金は100円に設定しました。無事に届いて食べてもらって感想をいただきました。テストもしたので自信をもってショップを公開しました。宣伝はビジネスアカウントとして新しく作ったInstagram、個人アカウントでたいして使っていなかったTwitterを屋号に変えたものと、個人のFacebookでしました。外出自粛期間中だったこともあり意外にも注文がたくさん入りました。コロナのニュースで気持ちが暗くなってたときだったから、新しいことして張り切ってる姿に元気をもらえたというようなことも言われました。この頃はInstagram広告が少額(7日間で5〜6,000円くらいとか)でも費用対効果があったので時々使用していました。私のことを知らない方からも注文がいただけるのは信じられなかったですが嬉しかったです。信じられない過保護すぎる丁寧さでオカメサブレを梱包し、遠いところでは北海道や奄美大島までオカメサブレを発送しました。コロナで自分はどこへも行けない気がしていましたから、オカメサブレが飛行機に乗って空を飛んでるなと思うだけでいつも心は青空でした。


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