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③痛みをとる

椎間板ヘルニアの痛みをとりたくてペインクリニックに行きました。痛みを取ってくれる専門の病院です。麻酔科の先生に首のところに注射を打ってもらい30分安静が必要なのでベッドに横になります。うとうとしてると先生が看護士さんに「うちは注射針の発注数が他の病院とは桁が違うからね」と言っているのが聞こえました。針や薬の品不足で仕入れが大変なようでした。仕入れ、原価、客単価、そういう考えでここも経営してるのかもしれない。痛みで忘れていたが急に店のことが気になりました。注射の後は瞼が重くなり喉の奥に節分豆を詰め込まれたような違和感が生じます。硬い豆が水分を吸って喉の奥で徐々にふくらんできます。30分後に「喉に変な感じないですか?」と看護士さんに聞かれ節分豆が…とは言わないで「ふぁい、少しつらいです」と言いました。病院を出て電車に乗るとき右手にピンクのゴムバンドがついてるのに気づきました。注射する側を間違えないようにはめてもらったものですがなんとなく気にいって家までつけて帰りました。痛いと早くそれを取り除きたいと思う。楽しく過ごしたいと思うよりずっと強い欲望だと思う。取っても取っても新しい痛みが生まれるかも知れないがそんなときどうしたらいいかをできるだけたくさん知って絶望しないでいられたらと思う。

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