![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/151198140/rectangle_large_type_2_d66060a26b4b0531ff4c7d1607008b61.jpeg?width=1200)
㊵弱いと強い
なぜ会社にしたのかというとネットで20万円くらいで法人化できたので興味本位が勝っていて深い理由がないのですが、維持が大変なので真似しないでくださいとしか言いようがありません。「弱いままで生きる」とか「なめられている方が楽」という言い方があり分からなくもないので反対はしませんが見るたびすこし悲しい気持ちになります。どちらも私から見たら贅沢品で、ある程度強めの立場を既得しているからこそ選べることだなあと思うからです。信じてもらえないと思いますが、かつては無口で会社でとなりの席の人に「ものすごく静かに過ごすんだね」と言われたのでそうなのかと思いました。自分の意見など口にすることもない性質でしたが、そのままでいるとほんとうに大変なんです。もしかしたら肩書を必要と感じたのかもしれませんが、気はずかしくてあまり社長を名乗ってないので効果はいまのところありません。もうかってないですし。ただそのひとの職業や肩書で付き合い方を変える人が多いのもほんとうです。そういう人はすぐ分かります。私と似たような属性の方なら100回頷いてもらえると思いますが、こんなところで1人で行商している女性になら、こんな小さなお菓子屋さんをやってる女性になら、ということで「何を言ってもいい相手」と認識されているなと感じることは良くあります。そのような方が少数であることは幸いです。強くなることを選ぶしかなくても、心は傷ついたなと思うことは多いです。できればほんらいの性格でいたかったです。なんでこんな目にあうのかなと、もちろん落ち込みますが、そんなときほど自分のことを反省します。自分が既得しているものには気付けないから誰かにこういう気持ちをさせてしまっていないかとても気になるからです。お店にはいろいろな方が来てくれて中には食べられないものがあるとか身体に不自由な点があるとか日本語が難しいとか私が苦労なくできることに不都合を抱えている方もいらっしゃいます。また、仕事で関わっていただく方が年下の場合も多いですが、私がお客様であろうとそうで無かろうと、かならず「さん」つけで呼んで敬語で話したり、自分の経験が増え年長者になればなるほど気をつけています。