成績を上げる方法は知らないけど英語で推しを愛でる楽しさは知ってる
この記事は「この人全然英語が出来なさそうだけど、まぁ楽しんでるんだろうな」と思ってもらえればいいなと思って書きました。
「英語を話せないといけない」
「TOEIC900点取れないと意味がない」
「英語を話して世界を目指すのがスタンダード」
普段電車に乗っていて英会話教室やグローバル人材を目指そうと謳う中吊り広告を見ては「はぁ〜〜英語が話せたらそりゃいいですけどね〜〜」と憧れと諦めをミキサーでかき混ぜたような感情を抱きながら、何の変哲もない人生を歩んでいます。
こんにちは、Okakiです。
ごめんなさい、私は英語が全然出来ません。
留学に行ったこともないし、大学で英語を専攻していたわけでもありません。英会話ガイドブックを片手に海外旅行をちょっと行くくらいの人間です。むしろ英語が上達しなさ過ぎて踠いている人間です。
そりゃバリバリに話せたら素敵だけど、海外に住みたいと思う程英語に本気になれません。「勉強しよう!」と志高く頑張ろうとするけれど長続きしません。
ただし英語を使って推しを愛でる方法は知りました。
キーワードは「推し勉強法」です。
私はオタクです。オタクの妄想力を最大限に活かして、英語で推しを愛でています。
この記事は、英語の点数や成績を上げる為のガチなものでは無いけれど、「英語がちょっと分かったらオタクの遊びツールとして最高かも」と捉えて英語の楽しい遊び方をご紹介します。
よく英語のご質問をいただくので「すみません、聞く人間を間違ってますよ」と思いつつも、それならば私が実践していることをまとめようと思って書きました。
これは英語を完璧にマスターしたいと言うよりかは、なんとなくわかるかもくらいのゆるい感じで英語を楽しみたいと思っている人向けです。
英語をオタク的で且つ勉強になるような遊び方の楽しさをお伝え出来れば嬉しいです。
ちなみに私は大学時に受けたTOEICは250点でした。「何点だった?」と友人に聞かれて「う〜ん、400点くらい!」と嘘ついてました。ははは!
ほんと、英語は苦手です。
無理に克服しようとするのはやめた。如何に楽しめるかを考えた
私は英語が苦手でコンプレックスがあったからこそ英語をペラペラに話せるようになりたいと憧れていました。
ですが学生時代に外国語学科や留学に行く学力も勇気も到底無かったので、海外とは無縁の生活を送っていました。勉強が出来ない自分を出すのが恥ずかしくて、一人で細々と勉強していたいと思うタイプでした。
私は英語をペラペラに話せるわけではないけれど、英語を使って推しを愛でたり、新しい発見をして滾ったりすることがあります。そういった英語を使っての楽しみ方を知っていると、英語が少ししか分からなくても楽しく感じられます。
英語を強制的に覚えないといけないものと思うより、少し遊べるおもちゃとして使う感覚です。この意識だけでかなり抵抗感が薄まりました。
英語が理解できれば推しに近づけると思ったから
改めて英語に興味を持ち始めたのは好きなアニメで英語圏に属するキャラクターを好きになったのがキッカケでした。
それまでは英語は1番苦手な科目だったので、私の人生では絶対使わないものだろうと変な自信を持っていたくらいです。
ただ英語は1番苦手なこともあったので1番マスターしたいと思う憧れの科目でもありました。
ですが学生時代に培ってきた英語への苦手意識、抵抗感がどうしても拭えません。まずはこの意識をどうにかしようと思いました。そこで考えたのが毎日強制的に英語を目にする環境に身を置こうと思いました。
まず私がやったのはスマホの言語設定を英語に変えることです。
毎日必ず使うスマホの言語を英語にしてしまえば必然的に英文を毎日目にすることになります。そうなりゃこっちのもんですよ!(?)
ありがたいことに英語と言ってもiPhoneではイギリス英語やアメリカ英語、カナダ英語など沢山の種類がありました。地域設定とも連動しているのかなと思いつつ、私はここでイギリス英語を選びました。推しが住んでいる国です。
これにより私のiPhoneは推しの言語が表示されるiPhoneとなりました。あぁ素晴らしいです。これだけで少し楽しくなりました。
変なアラートやアプリをアップデートする時の説明文が読めなくてその度に日本語へ戻してましたがそんなことは安いものです。
何故なら私のスマホに推しが宿っているからです。
今では英語設定にしていないと気持ち悪いと思える程に、私の頭は調教されています。
この感覚が重要なのです。
とりあえず英語関係でやってきたことまとめ
適当にサボりつつやるのがポイントである
レベル1
・英語の参考書を読む
・IPhoneの言語設定を英語にする
・英語のラジオをとりあえず垂れ流す
レベル2
・映画を英語音声と英語字幕で観る
・英会話カフェに参加する
・オンライン英会話をやってみる
・海外のニュースを読んでみる
レベル3
・外国人の友達と英語でやり取りをする
・外国人の友人と会って話してみる
・海外で英語を使ってみる
ここで「めちゃくちゃ英語出来る人じゃないか!」と思われる方がいるかもしれませんが惑わされてはいけません。
この中で一度しか経験したことのないものでも羅列しています。それで英語がマスター出来ればみんな苦労しません...!
でも私はそれでいいんです。ゆるく楽しめればそれでいい、「とりあえずやってる感」を自分の中で途切れさせなければいいんです。はい!
英単語帳の例文を全てキャラクターのセリフとして変換して妄想した。
単語帳がネタの宝庫へと変わった
英語を楽しむためには、最低限の知識として単語の意味を知るのは必要だろうと単語帳を買いました。
高校時代に毎週あった英単語の小テストが大嫌いだったので、単語帳は大嫌いでした。しかしここで折れてはいけません。どうにかして単語帳を楽しもうと考えました。そこでふと気付きます。
「ん、待てよ?ここに載ってる例文全てがキャラが話しているセリフだと思えばいいんじゃないか?」
やってみました。
...最高でした。
例えば英単語帳を用意し、無作為にページを開いてみます。
するとこの例文が出てきました。
I tremble with fear at the thought of an injection.
訳:注射のことを考えると、怖くて震えてしまうんだ
ここで注射が怖くて震えている推しを妄想しましょう。
はい、最高です。
また、こんな文章も発見しました。
Now that I’ve found that there’s no one to turn to, I’ll have to stand on my own two feet.
訳:誰も頼れる人がいないと分かったのだから、自分の力でやっていくしかない
過去に悲しい決別をして、それでも一人で歩んでいく決意をした推しを妄想してください。
もう泣けますね、誰かがかっこいい絵を描いて横にこの英文を載せればそれだけで映画のポスターになります。最高です。
単語帳への抵抗感がかなり薄れて、例文を見てはニヤニヤするようなりました。
よいですか、これが推し勉強法です。
最高です。
作品を英語版と日本語版で観ると気付く滾りポイント
好きなアニメを頑張って英語版で観ていた時のことです。キャラクターAとBはお互い貶しあいつつもなんだかんだ仲良しさんなコンビです。
そんな二人の過去編に突入しました。どきどきしますね。小さなAがBを呼ぶ時にこう言ったのです。
子A「Sir. B!」
…..
「え、まって、今AがBのことSir.Bって言った.......?普段はあんなに『くたばれ』って言って貶してるのに?Sir.つけてた........Sir.って....昔はそう呼んでたんだ.....あぁ〜〜〜!!(合掌)」
※Sir.は位の高い人やお客様として接する男性に対して使う敬称
日本語版では特に呼び方に変化はなかったので、英語版を観て初めてSir.呼びをしていたことを知りました。
昔は敬っていたという事実です。この事実にたいそう滾りました。
こんな感じです。楽しいです。
英語から日本語への翻訳で考察する高次元な萌えに到達
アメリカのドラマを英語字幕で観ていたら「お前アイルランド訛りできる?」と振られてイントネーションを変えて頑張って訛って話しているアメリカ人のシーンがありました。
そのシーンを観た時に『これ日本語字幕として観たらどう翻訳されるんだろう?』と感じて日本語字幕で観てみたらその訳では「おいらは.....〇〇だべ」と東北弁のように訳されていました。
なるほど、英語の訛りは日本語の方言と言う形で表現しているのか。
そう考えると、日本語は方言が沢山ある言語なのだろうか?
日本語は47都道府県ほぼ全てに方言があると言っても過言ではないし、一つの県にいくつもの方言がある。他の言語もこれくらい方言や訛りが存在するのだろうか?と興味関心を持ちました。
また、英語→日本語に翻訳する時に、アメリカ英語の訛りだったら日本語の方言としてはどの方言のイメージだろう?
イギリス英語の訛りだったら?
オーストラリア英語の訛りだったら??
英語と日本語の翻訳で気付く新しい発見と視点が非常に興味深かった事例です。普段気にしない、気付かないことに気付いたり発見する楽しみがあります。
そう思うと「イギリス英語を話す推しの英語を日本語に変換するとどんな方言として表せるのだろうか」と英語→日本語の翻訳で考察する高次元な萌えを発見しました。
妄想が止まりません。
その国の言葉を知ることは、それ即ちその国の文化を理解するということ
海外ドラマを観ていたらこんなセリフがありました。
“He was a big teddy bear.”
「...?彼は大きなテディベアだった??」
犯罪サスペンスドラマで被害者の妻が殺された自分の夫について証言するシーンで使われたセリフです。こんなシリアスなシーンでボケをかますはずはないと不思議に思いつつ、日本語訳を確認してみるとこう訳されていました。
「彼は優しい人だったわ」
「え、こんな風に訳すのか!」と驚きと同時に、これは日本語で言う「仏のような人だ」と同じような比喩表現かなと思いました。日本語字幕で訳を確認しないと自分では絶対分からない表現でした。
テディベアはクマのぬいぐるみで確かに全てを包んでくれそうな優しいイメージがあります。
特にイギリスでは、ぬいぐるみ全般のことをよく「テディ(Teddy)」と呼ばれ、必ずしもクマのぬいぐるみを指すわけでないようです。
学校にぬいぐるみを持っていっても良いとされるイギリスでは、日本よりもぬいぐるみとの距離感も近いでしょう。
この文化がアメリカにもあるのだろうか、テディベアは優しいイメージがあるからこの表現なのだろうかと一つのセリフだけで考察が広がることを面白く感じました。
その国の言語を知るということは、その国が何をどのように感じているのか、そして歴史と文化を知ることでもあります。
言語そのものが文化でもありますから、このように英語と日本語の両方からみることによって感じる異文化が大変興味深いと感じました。
これは英語だけではなく、あらゆる言語にも言えることでもあります。
それと同時にその国で何がどのように感じられているのかはその国を十分に知っていないと分からないので、翻訳という作業は自分の想像以上に大変で興味深いものだと知りました。
オタクは作品が奥深ければ奥深いほど「底無し沼」と考えて「沼」と呼びますが、言語そのものもまさしく沼でした.....。
この“He was a big teddy bear.”という言い回しをぜひ推しに言ってもらいたい。もしくは推し自身が”I am a big teddy bear!”とイキッてほしい。
英語で検索すればTwitterで世界のオタクのつぶやきを見ることができる。
国や言葉が違えどオタクはどこに居てもオタクだった。
英語がある程度わかるようになってきたらTwitterの検索機能で好きなキャラクターを英語で検索してみました。そうすると海外のファンが作品やキャラクターについてツイートしているのを見ることが出来ます。海外のファンがどう思っているのかをリアルタイムで分かるのです。
ぶっちゃけオタクっていうのは世界共通なので同じようなことつぶやいてます。
例えば「昔〇〇ってカプにハマったんだよね〜」「分かる。でも私は〇〇も好き」「分かる」という会話を繰り広げている海外のオタクの方々。
こういう会話でよく使われる大文字の「”SAME”(マジそれ)」。
...分かる。
言葉は英語でだけどその内容が痛い程分かる共感する。分かりみが深い。
結局、オタクはどこの国でもオタクでした。
英語そのものよりもその奥に秘める多様性が面白いのだ
Twitterでは海外のニュースをフォローして短文英語に慣れるようにしています。BBCの速報で流れてきたニュースを軽く読んで、その後に同じニュースを日本語で読むことも多くなってきました。
特にBBCは欧州やそれ以外の海外のニュースを全般的に扱ってくれるので、多くの国のニュースに触れるようになった気がします。
確実に自分の中での情報の速報性は高まったなと感じています。
英語を怠けながらも勉強し始めて変わってきたことがあります。
・日本語で検索してもない情報は英語で検索するようになったこと
・海外アカウントのTwitterをフォローし始めたこと
・海外の情報は英語で検索した方が有利だと分かったこと
・海外の人からリプが来ても慌てずに返信出来る様になったこと
・少しずつ英語が聴き取れるようになったこと
・作品の感じ方が言語によって変わることを知ったこと
学生時代は無理やり覚えようとする英単語などに辟易していましたが、大事なのはその英単語や英語を使って何をどう感じて受けとめて、また発信するのかというその先なのだと知りました。
英語をツールとして使った奥にあるものが面白く興味深いものなんですね。
その多様性に魅入られて苦手だ苦手だと思いながらも地味に英語に触れ続けているのだと思います。
別に完璧に話せなくても、点数が全然取れなくても、英語そのものに触れ続けているだけで価値があるのだと私は思いたいです。
私は英語が話せませんが、飽きない面白い遊び道具としてこれからも楽しく遊んでいきたいなと思います。
もし「英語が出来なくて悩んでいる」と思われている方がいらっしゃればこんにちは、私も全く同じですよとお伝えしたい。
「日本語が話せたら十分」とか
「英語が話せない奴はクソ」とか
両極端な考えではなく、「苦手だけど面白そうだからゆるくやってる」という中途半端な人間も許容してもらえる世界だと嬉しいなと思います。
私はこれからもゆるく世界と繋がりつつ、英語で遊んで推しを愛でていこうと思います。
私をなんとか支えてくれている英語の本たち
アメリカの歴史を学びながら英語も勉強出来ちゃう優れものの一冊です。純粋に歴史本としても楽しめます。
言わずもがな大ベストセラー本。もはや語るまい。良い。
たまにふふっと笑ってしまう程砕けた解説文がある文法書です。内容は素晴らしいのですが少し分厚すぎるのが難点。ですが良いものは良い。
買ったけどまだ読んでないです。いつか読む。読む....絶対読む.....(積読)
英語が関係なくても普通に勉強になる本です。すごく難しいのでほんとちまちまとしてしか読めません。経済の難しい専門用語や社会問題やについて触れられる本です。
洋書もいくつか持っているので読めるようになりたいのですが全く読めません。
笑うのがこれでも結構英語の本を読んでいるはずなのに、一向に上達しない己の英語力です。もう笑っています。はははムカつく。
ほんと、英語は苦手です。
ありがとうございました。