お腹の赤ちゃんが男の子ですよと言われた時の気持ちと、その子が産まれたらダウン症だった時の話。

こんにちは、おかかです。

我が家の下の子（1歳8ヶ月）はダウン症の男の子です。
そして、あと数日で4歳になるお姉ちゃんがいます。

息子がまだお腹にいた時…

まだまだまだまだ世間知らずで、当たり前に妊娠し、当たり前に産まれ、当たり前に健常で、当たり前に五体満足で、当たり前に障がいなんて無い、元気な子が生まれてくると、信じて止まなかったあの時。

お腹の子男の子ですね〜って言われて、一瞬戸惑ったのをすごく覚えてる。

男の子かー、女の子がよかったな、姉妹で産みたかったな、おそろコーデとかさせたかったな、
…なんて、書いてるだけでも、当時の自分を殴ってやりたくなるようなことをストレートに、何の悪気もなく考えていました。

とはいえ、男の子って決まったんだから、受け入れるしかなく、そして女の子が良かったのに、男の子なんだって、かわいそう〜とか他のママ友とかに思われるのも癪に触るので、外に向かっては、女の子も男の子も育てられるから嬉しい〜なんて言ってました。

そして、妄想は膨らみ…笑

私男子高校生の母になるんだなー！
パパに似てイケメンだといいなぁ〜
何部に入るのかなぁ〜
自転車の男子高校生の集団に、自分の息子も入るのかなぁ〜
どんな会話するのかな、男の子って！
彼女とか連れてくるのかな〜
何かスポーツやるかな？
野球？サッカー？バスケもいいなぁ〜
私もスポーツ観戦とか行って、男の子のママやりたいなぁ〜
イケメンに育っちゃったら、息子と2人でお出かけとかドキドキしちゃうな〜

楽しみ楽しみ楽しみー！！！！！

なんてね。笑

性別わかってから、ずっとずっとずっと、男子高校生の母になる事を、それはそれはものすごく楽しみにして、なんならそれを糧にして、妊娠生活頑張ってきた…

のに。

緊急帝王切開で、『はい、生まれましたよ〜』と見せられたその容姿を見て…

あ、ダウン症だ、障がい児だ。
障がい者の母…になるの？か？
やっちまったな、終わったな、
人生終わったわ、
娘に申し訳ない、家族に申し訳ない、
私と今生まれたばかりの息子の命が途絶えたら、みんなに害はないのかな、
障がい児だったなんて言わなければわからないもんね、
いなかった事に、無かった事に…

でも私は死にたく無い、くっそ可愛い娘がいるし…
だから息子だけ、今生まれた息子だけ、いなかった事にすればいいのかな、、
出生届ださない？病院から逃げる？

ね。

何が男子高校生の母だよ、
何が姉妹が良かっただよ、

そんなレベルじゃ無い事が私の人生に振ってかかってきました。

いやー、恐ろしいですよね。
もしかしたら今日もこんな感情になっている人が居るのかもしれない…と思うと、今直ぐ駆けつけて抱きしめてあげたいな。

話ちょっとそれますが、あの時、誰かに抱きしめて欲しかったな、と。
帝王切開中だったから、横たわって下半身感覚なくて、周りは手術着の人たちで…
当たり前の日常、仕事をして過ごしている人たちがいて。

術後も診断が降りて無いからか、誰もダウン症っぽい事には触れない、
おめでとうございます〜って
何がめでたいの？あんた変わってくれるの？
これからの人生どーなるかわかってんの？

誰か、大丈夫だよって、怖く無いよって、
辛いよね、悔しいよね、苦しいよね、悲しいよね、って。

共感して欲しかったし支えて欲しかった…な。

今度ここの話も書くかもしれませんが、結局、助産師さん、看護師さん、ドクター方、誰1人、私の心の声に耳を傾ける事なく、当たり前ですが抱きしめてくれる事なく…入院期間6日間を過ごし退院してきました。はぁ、辛かった。
（本当は7日間の入院だけど、産科病棟のあの幸せそうなママたちに殺意が芽生えて、心の病にでもなりそうだったので、早々に退院させてもらいました）

未だに、保育園の送り迎えの時に見かける登下校中の男子高校生を見かけると、このことが蘇ってきて、胸がギュッと苦しくなります。

でも、息子は元気にとても愛らしく育ってますよ！というお話はこちらで是非！

それでは！