
私の特技【相手の立場に立って話を聞く】
これまでの記事にも時々書いてきましたが、私が
・出掛けた先でよく道を聞かれたり、話し掛けられる理由
・よく悩み相談される理由
これを改めて、自分なりに考えてみました。
出掛けた先でよく道を聞かれたり、話し掛けられる
これは『ひとりでいる』というのが、まずは大きな理由だろうと思います。
社会人になってから、学生のころの友人とは休日が合わなかったり、人と予定を合わせて行動するより、週末の夜になって「明日このイベント行ってみようかな」と思い立ってひとりで行く、ということが多かったのです。
また最近では、バスや電車の待ち時間でもあまりスマホを見ることなく立っている、というのも要因ではないかと思います。
スマホよりも、周囲の景色や人の往来を見るのが好きなのです。
もうひとつ、悩み相談とも共通するかもしれませんが「お人よし」に見られる傾向があるようです。
幼少期や小学校くらいまでは、自分としては普通にしているのに、よく「怒ってる?」と聞かれたのですね。
普通に過ごしているだけなのに唐突に「怒ってる?」と言われたことにムッとして「怒ってないよ」と言うと、少し言葉が強くなったせいで「やっぱり怒ってるじゃん」と言われて余計ムッとする、というドリフかダチョウ倶楽部のコントのようなことがよくありました(- -;
それからは、笑顔とまではいかないけれど、普段から口角を下げないようにと意識していたら「怒ってる?」でなく「ねぇねぇ」と話し掛けられることが増えたように思います。
よく悩み相談される
相談された後に「なんで私に聞いたの?」と聞くと
「なんとなく」
「なんとかしてくれそうだったから」
学生の頃はこういった回答が多かったので、自分でもよくわからなかったのですが、社会人になってからは何人かの方に
「親身になって聞いてくれる」
「相手の立場に立った意見を言ってくれるから気付くことがある」
「話をして問題解決までたどり着けなくても、とりあえず一通り
聞いてくれるから落ち着く」
といったことを言われたことがありました。
幼少期から母親について出掛けることがほとんどだったので、買い物途中の井戸端会議、ご近所さんや親戚のおばちゃんたちとの世間話に自然と加わっていました。
といっても常に聞くだけ。
子供が口を挟むと怒られるので(^^;
話の中で、嫁姑、学校と保護者、近所づきあい、「社長のお父さん」と「日曜日のお父さん」などなど。
人にはいろんな立場があるのだなと、人生の早い段階で理解させられたと思いますし、話をよく聞いていないとそれぞれの、その時その時の立場がわからなくなるので、聞く力も鍛えられたのではないかと思います。
さらに派遣社員として、短い期間ながらも10社以上転職して様々な職種に触れてきたことも、それぞれの立場を考えることに繋がったのだと思います。
事務職の人が現場の人と関わりにくい要因の中で「なんで現場の人たちは必要以上に声が大きいのか」と言う事務員さんがいたのですね。
その会社の工場では設備の音が大きいので耳栓を着けて作業されている作業員が多く、耳栓を着けたまま事務所に入ってきて話をすることもあったのです。
現場では作業員同士、大きな声を出さないと相手に聞こえないのですよね。
耳栓を着けたまま事務所に入ってきてそのままの感覚で話をされるので「現場の騒音」と「耳栓を着けたまま話すと通常より声が大きくなる」という感覚を知らない事務員としては大きな声に驚くし、怖いのですね。
別の会社では「現場の人への連絡事項を紙に書いてタイムカード近くの掲示板へ張り出しているのに、なんで誰も読んでくれないのか」と悩まれていました。
工場の暗さと老眼で、ボールペンで書いた細い文字は見えない。
何か貼り出されていると気付いても、わざわざ老眼鏡を出してまで見ようとは思わないし、老眼に関係なく長い文章は読む気にならないんですよ。
太字のマジックでハッキリと短い言葉で書かないと、まず見ない。
パッと見て読める言葉でないと読まないのです、と伝えて改善されました。
また食品会社に営業事務として勤務していたとき「社長が挨拶しても返してくれない」という現場の作業員からの声があったのです。
その時の私の席からは、社長室の出入り口がよく見える場所でした。
時折、社長が部屋に入る前に私に向かって「コーヒー淹れて」とジェスチャーで伝えてくるのですね。
あるとき私がコーヒーを持っていくと、現場からの声を社長も知っていたようで「僕はいつも挨拶を返しているんだけど、なんでかな」と私に聞いてきたのです。
私は「社長の声が聞こえていないのですよ」と伝えました。
その食品会社では、工場に入るときは頭から足首までつながった作業着でマスクも着用なので、作業員の方は目しか出ていない。
耳の部分は丸くメッシュになってはいるけれど、やはり通常よりは随分と聞こえにくい。
社長もそこは意識して、自分なりに大きな声を出しているつもりだったようなのですが、作業員の方たちには届いていなかった。
そこで私が「私にジェスチャーで伝えるように、挨拶されたときに手を挙げたり、頷くように頭を動かすと、声よりも作業員の方たちに伝わりやすいと思いますよ」と伝えると、社長も納得して実践しておられました。
こうした少しのことから、強面な方への誤解、部署間の対立などなど(--;;
事務職と言っても、総務、経理、製造事務、営業事務、それぞれ役割がありましたし、事務の言い分、営業の言い分、製造現場の言い分、それぞれの立場があって、お互いの立場への理解がないために起こる不都合がよくありました。
会社内だけでなく、郵便や配送業者の方、銀行の方、旅行代理店や印刷業の方など、会社に関わる様々な業種の方との窓口となることも多かったので、日常生活でも小さな荷物ひとつでも各個人の家に配達しもらえること、その封筒や段ボールなどの使いやすさや、使いやすさの裏側にある創意工夫や製造工程での苦労など、目の前にある一つ一つの物にどれだけの人が繋がっているのだろうと想像できるようになりました。
またこうした繋がりが見えてくると、今までは遠い場所での出来事としか思っていなかった国内外のニュースも自分の身近なことに繋がっていると知って、ニュースの見方も変わってきました。
私は実際の製造現場には従事したことがないので、話には聞いていても実際に作業されている方の本当の苦労は知らないですし、まだまだ知らない職業、職種はたくさんあります。
それでも私が今まで関わってきた人たちの中では少しだけ広く、他の人の立場を想像することができて、その部分が
・親身になって聞いてくれる
・相手の立場に立った意見を言ってくれるから気付くことがある
・話をして問題解決までたどり着けなくても、とりあえず一通り
聞いてくれるから落ち着く
と感じてもらえるのかな、と思いました。
こうした私の「お人よし感」が、これから出会うお客さんにとっての
・悩みや不安を休められる場所
・安心して本心を話せる場所
となること。
対話の中で
・自分と向き合うこと
・理想の自分(心境・心の持ち方)になれる方向へ向かえること
を目指して、いっしょに進んでいきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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対話の和/心の案内人 おかざき しずえ
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