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自分を信じる

~ 大丈夫、なんとかなる ~


「ちゃんとしなさい」
母の口癖でした。


「ちゃんと」に関する小学4年生のときの記憶


母はいつも夕食後にアロエヨーグルトを食べていたのです。
腸内環境改善のために。
食べる習慣を始めたころに
「(腸内環境改善のため)アンタも食べる?」
私はアロエヨーグルトを一口もらったけど、味が好きではなかったので
「(好きな味ではないから)いらない」

それから2週間くらい経ったころ、ご近所の方から「ジャージーヨーグルト」をお土産でいただきました。
ジャージー牛乳の濃厚な味わいで、私は「おいしい!」と喜んで食べました。

それから3日後、母が
「ヨーグルトあるよ。(腸内環境改善のため)食べる?」
冷蔵庫を開けると、お土産でいただいたものとは違うけれど蓋に「ジャージーヨーグルト」と書かれた3個パックのヨーグルトが。
「(おいしいかもしれないと思い)食べる!」
お土産のものとは違うけど、好きな味でした。
母がいつも買い物に行っているスーパーで見つけたらしく、私の好みに合うかもしれないと思い買ってくれたのです。

それから1週間後、母が
「アンタ、ヨーグルト食べないの?賞味期限切れるよ?」

「???」

冷蔵庫を開けると例の「ジャージーヨーグルト」が8個(3個パックx2+2個)

私「え??これ私が食べなきゃいけないものなの?」

母「そりゃそうでしょ⁉毎日ちゃんと食べなさい‼」

私(心の中で)
いや、ヨーグルト買ってと頼んでもないし、毎日食べるとも言ってないし、「毎日」が義務なら次の日かその次の日くらいに指摘してよ。なんで8個も溜まるまで黙ってるの⁉

そのころのワイドショーなどでヨーグルトが話題になっていたのは知っていましたし、番組を見て母も始めたのだろうとなんとなく気付いてはいましたが、私は腸内環境改善にもヨーグルトにも特に興味はなかったし、それについて母と話したこともない。
母が「ヨーグルト食べる?」と聞いてきたのも「子供が、親が食べているものに興味を持つ」そんな感じで聞いてきたのだと思っていましたが、私の認識に関係なく、母は「ヨーグルト=(腸内環境改善のために)毎日食べるもの」と思い込んでいたので、
「アンタも食べる?」=腸内環境改善のために毎日食べなさい
「いらない」→おいしくないからいらない=おいしければ毎日食べる
  ↓
ジャージーヨーグルトはおいしい
  ↓
「(アンタが毎日食べるためにアンタの好きなジャージーヨーグルトを買ってきたから)ヨーグルトあるよ。食べる?(腸内環境改善のため毎日食べなさいよ)」
「食べる!」=毎日食べます!

母の中ではこういう会話になっていたのです。
母の「ヨーグルト食べる?」の一言からここまで考えないと「ちゃんと」にならないの…⁉
「ちゃんと」ってなに⁇


私は「ちゃんと」毎朝ひとりで起きている。
誰かに起こされることあまりはなかった。
ちゃんと学校に行っている。
ちゃんと授業を受けている。
高校も、専門学校も、ちゃんと卒業した。
ちゃんと就職活動して、ちゃんと会社に入社した。
それでも母に言われ続ける「ちゃんとしなさい」

時間を守る。
期日を守る。
約束を守る。

これは「ちゃんとしなさい」のいい効果。
でも必要以上に自分を追い込んでしまう。

時間を守る=相手を待たせてはいけない
 「5分前行動」と習った→相手も5分前にくるかも
 じゃあ私は15分前には行かなきゃ!
納期は明日
 でも今日中に提出した方がいいんじゃないか⁉と無理(無駄)に残業
説明を聞いて疑問が浮かんでも「ちゃんと聞いていなかった」と思われてはいけないと思って聞けない。

「他人軸」「母の常識」から離れて思い返す。
相手に何か言われたわけでもないのに、自分の妄想で勝手に自分にプレッシャーかけていた。
ただ、同じように「ちゃんとしなさい」と言われ続けた兄は、それでも毎朝母にたたき起こされていた。
私は母に怒られると黙り続けていたが、兄は主張し続けていた。
手伝いしろと言われても、遊びに行っていた。

私は自分で「母の常識」で生きることを選んでいたんだな。

自分でそっちを選んだけれど、何が「ちゃんと」かわからない。
何をやっても褒められない。
だから母の前では全く自信が持てなかった。

母から離れて何を信じればいいだろう。
今信じるのは… 自分しかない。

…あれ?

私は自分で「母の常識」で生きることを選んでいたな。

初めから自分で選んでいた。
初めから自分しか信じていない。

結局ヨーグルト食べてないけど生きてるし。
(あのときの8個は食べました、賞味期限過ぎても腐りはしない)
母がいない学校や会社では「ちゃんと」自分の意見を主張した。
今では相手の話を聞いて疑問に思うことがあれば「さっきの話でココまではわかったけど、ココからもう一回説明して」と言える。
母も兄もひとりで新幹線の乗換えできないけど、私はひとりでも全国どこでも行けるぞ。

母が言う「ちゃんと」はわからなかったけど、私はちゃんと生きてきた。
母が言う「ちゃんと」がわからなくても、私はちゃんと生きていける。

母が居ても生きてきた。
母が居なくても(母のもとから離れても)生きていける。

母から教わったことがないことでも、自分で考えてなんとかしてきた。
やったことない仕事でも、行ったことない場所でも、その場の状況を見て、考えて、自分でなんとかしてきた。

自分のやってきたことを信じる。
これからもやっていけると信じる。

自分を信じる。
こういうことか。

と、気付いたとき「大丈夫、なんとかなる」とつぶやいた。


私の魔法のことば
「大丈夫、なんとかなる」

今までなんとかやってきた。
自分を信じられなくて、他人に振り回されてばかりだったけど、それでも自分を信じることに気付けた。
他人に振り回されたことが悪い事ばかりではないと気付けた。
自分の思い通りにできたときは「よしっ」と、ひとりでガッツポーズ。
でも予想外のことが起きたとき、
わからないことを人に聞く、
できないことは人に頼む。
相手を信じる。
人を頼る。
自分以外の人と繋がる。
そうして乗り越えることができたとき、
ひとりでできたことよりも大きな自信と経験を得られる。
いっしょに乗り越えた相手の経験も感じられる。

だから
「大丈夫、なんとかなる」

自分ひとりではできないことでも
「大丈夫、なんとかなる」

今までやったことがないことでも
「大丈夫、なんとかなる」

今までなんとかしてきたから、
きっとこれからもなんとかする。

「大丈夫、なんとかなる」
自分を信じれば大丈夫。
大丈夫だから、自分を信じる。

あなたにも言う、
大丈夫。

あなたも今まで生きてきた。
なんとかしてきた。
自分ひとりでは難しいなら周りの人に頼ってみよう。
あなたが正直になれば、正直に応えてくれる人がきっといる。
あなたが真剣に向き合えば、同じように真剣に向き合ってくれる人がきっといる。
大丈夫です、なんとかなります。
あなたがなんとかなると信じれば、なんとかなる。
なんとかしてくれる人が現れます。

あなたにも言う。
「大丈夫、なんとかなる」

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう。

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対話の和
/心の案内人 おかざき しずえ
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