㊴話し合いと結婚
マッチングアプリで知り合った
8歳年下の彼と結婚を前提に付き合うにあたり、
大事なことの一つ
子供について。
話をしておく事にした。
正直私は、どちらでも良かった。
妊娠出来るか、出来ないかはもちろんだが
Jくんが欲しいと言えば頑張ろうと思ってはいた。
子供を授かれるのは軌跡だとも思うから。
人の親になる人生もあるのかなと思った。
しかし、正直自分は
絶対に子供が欲しいとは特に思っていなかった。
というか、年齢によるリスクの方が正直怖かった。
こんな事を書くと、冷たいかもしれないが
もしとても重度の障害を持った子が産まれても
死ぬまで生涯愛することが出来るか
が不安だった。
もっと若ければ、
もう少し子供欲があったのかもしれない。
子供については
結婚するとなれば通らねばならぬ道。
私はJくんに
『子供は本当に欲してないのか?』と聞いた。
答えは「子供は居なくて良い」だった。
Jくんも私が望めば、子供のいる生活も良いと思ったが、私も特に望んでいないようだし
【俺は澪さんと一緒に楽しく暮らしていきたい】
が一番の望みだから、子供は別にどちらでも良いと思っていたと。
高齢出産による私の身体のリスクが
1番心配だと。
正直、子供は可愛いと思うが
親戚や友人の子供を可愛がるくらいが丁度良いと。
自分の子供となると、ただ可愛がるだけではないし。
それよりも、私と旅行したり、美味しいものを食べてお酒を飲んだり
趣味を楽しんだりして生きていきたいと。
そして、将来ペットが飼いたいと。
ここでもやはり、私は
『本当に?私に気を使ってない?』
と何度か聞いたが、何度聞いても答えは同じだった。
『これで将来、「やっぱり子供が欲しいから」って私を捨てたら一生恨むから言うなら、今だよ』
と脅したが←
その心配はないよと言われた。
Jくんは
結婚=子供絶対
ではなく、
自分たちが楽しいと思う道を
一緒に歩もうと言ってくれる人だった。
私は再び
この人を選んでよかったと思った。
そして一番気になっていることが聞けて安心した。
むしろJくんは親に私の事を話す際に
既に子供は多分作らないと言っていたそうだ。
私の年齢のせいにすると、私が悪者になるからと「俺が欲しくないから」と言ったという。
Jくんの両親は、
「二人がそれでいいなら良い。
夫婦仲良く暮らすのが一番だ」
と言ってくれたそうだ。
既に孫が4人いるのでそれも大きいのかな。
そんな感じだったので、私たちの結婚への道のりでは サプライズプロポーズ!なんてのはなかったが付き合って半年、私の37歳の誕生日には
ちゃんとプロポーズしてくれた。
そして私も両親に結婚したい人がいると報告し、
私の親への挨拶、両家の顔合わせ、結婚式の日取り、入籍日と、次々色々と決まっていった。
急いで決めたわけでもないが、
付き合ってから本当にトントンと決まっていった。
◯年以内に結婚!とかでもなく
とりあえず早く一緒に暮らしたいね、なんて
日々の会話の中で結婚の話が出ていると
こんなにも早いものかと思った。
1年前には彼氏も居なかったのに。
人生とは、何が起きるか本当に分からない。
Jくんと付き合ってから毎日が平穏だった。
結婚前提で付き合っている彼氏がいる
ということが、とても精神的に安心した。
人の結婚に焦ることも劣等感を覚えることもない。
未来に不安になることも、急に寂しくなることもなくなった。
勿論それは
相手がJくんだからだったんだろうけど。
この人を選んで、本当に良かったと思った。
37歳拗らせ女、結婚します。
つづく