重なり合った偶然の末に天職と出会う29
北海道物産展開催中!
いよいよ長い準備の時を超えて北海道物産展が始まります。
私たち新入社員は全員総出で売り場フォローに入ります。
開店準備
まずは開店準備です。初日は「立ち上がり」と言って、先に書いたような様々な準備がうまく稼働しすべての事がうまく始まる事が最も肝要です。
出社集合時間は朝7時 まずはすべてのガス、電気、水道などの大元を開きます。出展者さんたちが順次開店準備や仕込みにやって来ます。
朝イチで保冷商品などの荷物が到着します。それらをそれぞれの出展者様のブースに届けます。
店舗内を見回り、開店準備が出来ているか確認しながら梱包を開けた不要な資材を回収したり、
プライスカードが足りなかったり、間違っていたり、価格が変更になったり、水漏れしていたり、ガスが出ませんとか、頼んでいたガスと口数が違うとか、「ガムテープ貸して!」とか、中には「鍋貸してくれますか?」とか、「ほうれん草買ってきてほしい!」とか・・本当に様々な要望やトラブルや、文字通り目が回るほど忙しく、グルグル走り回ります。
開店
そのようなお盆と正月がいっぺんに来たような忙しい状態であっという間に10時の開店時間になります。10分前にはお客様のすべての通路を再度点検し、導線の確保(準備をしているうちに、出店のブースや什器が通路にはみ出していたりする)すべての機材や、ごみや、荷物を通路から撤去します。
開店と同時にお客様がドットなだれ込んできます。開店の30分くらい前から1階や地下の入り口にはお客様がすでに行列していて待っているのです。行列しないと手に入らない商品やお買い得な商品、朝一番に買わないと売り切れてしまう商品などを目指して待ってくれているのです。
そのようなお客様にもみくちゃにされながら行列にロープを引いて列を整え最後尾の看板を持って後ろに立ったり、エレベーターの前でご案内したり、「走らないでください!」的な・・・
新入社員の仕事は山ほどあります。(@_@。
保健所、消防署立ち入り検査
そのようなごった返しているところに、保健所と消防署が立ち入り検査に来ます。事前に申請を出しており予定通りの事ですが、こちらも帯同して指導されたことはすぐに改善しなくてはなりません。これはベテランの先輩や、役職クラスなど図面を引いた人たちが帯同します。
保健所は衛生面での指導、特に実演関係の商品はその場で作り、飲食店営業などの申請を出しているため全て立ち入り検査を実施してくれます。「ここはもっと埃が入らないように上にシートを引いてください」とか、「手洗い設備の周りのものをもう少し整理整頓してください」などもっと色々な事をご指摘いただきます。もちろんすぐさま改善します。
消防署はもちろん火器の取り扱いの点検でガスなどの周囲の整頓や、スプリンクラーの周りに荷物を積んでいると散水障害になります等々ご指摘を頂き、すぐに改善します。
これらの立ち入り検査は私たちでも目についていない事も有り、プロの面から見て頂いて絶対に食中毒や、事故、火災が起こらない為にもとても重要で大切な事です。
出店ブース
物産展は大きく分けて物販スペース(字の通り物を売るスペース)と飲食スペースに分かれます。
北海道物産展は本当に物産が多く、ザ・物産展。どの百貨店でもダントツの人気ナンバーワン物産展です。売り上げも、お客様の動員も、収益も。なので、近年は通常1週間の物産展を2週間続けて開催し1週目と2週目で一部の出展者様を入れ替えたりします。私が新入社員の頃はまだ1週間でした。
飲食スペース
代表的なものはもちろんラーメンですね。近年は特にこれまで出店できなかったラーメン店さんを口説いて毎年色々なラーメン店が出店しています。広い店では2店舗出店したり、2週目で違う店舗と交代という事も良くやっています。
そして寿司これも定番ですね。北海道の新鮮な食材を使っての寿司大変人気です。
さらに海鮮丼などの丼物も大人気です。
茶席と言う形を設けて大々的にスペースを割く飲食スペースと、簡単なカウンターのような形で食べられるスペース例えばスープカレーとかヂンギスカンとか諸々あります。
さらにフードコートの様に物販スペースで買って持ち寄って食べるスペース、例えばソフトクリームとか、海鮮丼、いかめし、その他様々・・・
などなど、飲食スペースにも色々なコーナーがあります。
物販スペース
次回に続く