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126 妻の両親の終活⑧~思い切りキレました。

《前回の話》

念のため、キレた相手は義父母ではありませんので。

先週、義父のもとにクレジットカードが届きました。某大手信販会社のカードで、発行元は某小売店です。

今や外出も億劫な義父が、そしてクレジットカードなど使うはずのない義父が、近所にない小売店のカードを作るはずも契約するはずもないでしょう。もちろん義父もそんなカードは作った覚えがないとのこと。

不正、もしくは犯罪のニオイがしました。

義父がトラブルに巻き込まれていないか?
不安になったので昨日の朝、義父では事情を説明できないため私が代理で事情確認のため信販会社に電話を。義父が身に覚えのない小売店のクレジットカードを持っているのはおかしいので、どのような経緯でそうなったのか調べてもらいたいと思ったのです。

ところが部署をたらい回しにされた挙句、最終的に登場した責任者だという方に事情を話したところ、鼻を木でくくったような対応で。曰く本人確認ができない以上、本人宛に書類を送るので、義父に署名をさせて送付をしてほしい。書類を確認の上、改めて義父と電話で話してから対応できるかどうか検討するとのこと。

ムカつきました。

こちらは犯罪なら困るので電話をしているのです。もはや認知の入りつつある義父には説明能力がないので、義理の息子の自分としてどのようにクレジットカードを作ったのかが理解できないから経緯を確認したい。お金が絡むかもしれない問題ですし、今や高齢者を騙した詐欺や不正が多数発生しているはず。今回がそのような犯罪に当たるかどうかは分からないですが、だからこそ状況を早く調べてほしい。書類を待ち、それを義父に書かせて送付した上で書類の確認を待ち、義父に電話させた上で対応できるかを検討する?年末にそんなことをしていたら実際の対応はいつになるのでしょうか?

塩対応にキレる
だんだん腹が立ってきたので、もういいから小売店の責任者の連絡先を教えてほしいと伝えました。そこに確認した方が早いですから。するとそれは教えられない。その会社の代表電話番号なら教えるとの返答。つまり、もう一度同じようなたらい回しにされるということでしょう。

さすがにここでキレました。

その小売の会社はカード会社にとってお客様でしょう。そして義父がこのカードを本当に契約しているのであれば、こちらもお客様のはず。どちらも犯罪に巻き込まれているかもしれないのに、こんなマヌケな塩対応で時間を食っている間に何かあったらどうするのでしょうか?そのことも含めて小売店の責任者に話をするので、ただちに連絡先を教えるよう迫りました。

もちろん状況的に考えればその担当者の言うことは理解できます。私が本当に義理の息子であるという確証もないですし、義父本人の確認もできません。ましてや自社の顧客でもある会社の担当に下手なことを言われたら堪らないでしょう。しかしわざわざこんなことで電話する意味もなければ、カードを作った経緯を義理の息子を名乗る第三者が調べたとして何の利益があるというのでしょうか?

仮に高齢者ターゲットの犯罪に巻き込まれたとしたら警察に詳細を話すので、貴方の担当部署と役職、フルネームを教えてほしい、と話したところ担当者が黙ってしまったので、その方では状況判断ができないと判断。上席者を直ちに出してくれるよう依頼しました。いい機会なので上司に私と貴方がやり取りしている録音を聞いてもらうべきだとも述べて。つまり私が要求したのは小売店の担当者の連絡先ではなく「信販会社として誠意ある対応で責任を取らせる」ことでした。

なぜすぐに対応しないのか?
しばらく待っていたら、上席者を名乗る方から電話が。くだんの担当者は無礼にも義父が亡くなったと報告していたのでいきなり話が嚙み合わず閉口したのですが(所詮その程度の対応しかできないということです)、それでも上席者は状況を俯瞰して判断し、以下の情報を調査してくれていました。

①そのカードは10年以上前に、今はもう無くなってしまった近所の商業施設に入っていた関連の小売店を経由して発行されたものである。
②(当時はまだ健常だった)義父が買い物をしたついでに勧められてクレジットカードを作った可能性が高い。
③そのカードは自動更新の契約になっていたので今回新たなものを送った。

少し調べればすぐに分かることを、なぜ面倒くさがるのか理解に苦しみましたし、そもそも訳の分かっていない高齢者に自動更新のカードを発行するなど失礼千万と再び腹が立ってきました(それはむしろ小売店の責任ですが)。しかし、とりあえず知りたかったことが分かったので怒りを収めることにして、ただちにカードの解約を依頼しました。それについては書類対応をお願いされましたが、ここで不正や犯罪もないことが理解できたので承諾したのです。

ここまでに2時間ほど無駄にしたのですが、手抜きをする担当者に任せていたら不安な気持ちのまま年越しをしていたことでしょう。疲れましたが、言いたいことをしっかり伝えて対応ができたので良かったです。

《これ以上、立腹せずに済むことを祈ります》


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◆2022年12月21日(水)13時30分~15時
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【講師】角田信(保険コンサルタント)

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【講師】野田啓紀(司法書士)

終活問題に関するご相談は、経験豊富なあらゆる専門職の揃った一般社団法人プリエンド協会までどうぞ。

岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
㈱プリエンド・マーケティング 代表取締役
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