137 実家の両親の終活⑥~認知症対策への戦略と戦術を準備すべし!
《前回の話》
母からの電話に耳を疑う私。
「あんた、1月2日の何時に帰ってくるんや?」
昨日、三重県伊勢市の実家の母から電話があって驚きました。
先日その母から連絡があり、父母が世話になっているデイサービスやケアマネージャーさんたちからの要請で、コロナの影響もあり年末年始の帰省による接触は控えることについて話をしたばかりだったのです。また春にでも落ち着いてから時間を作ろうと。
しかし、母は2日には弟も呼んでいると頑なに主張。でもさすがに弟が簡単に承諾する訳がありません。母に上記の要請を再確認した上で、1月2日という具体的な日程はどこから出た話なのか聞いてみました。
すると途端に話が曖昧になってアレコレと言い訳が。つまりこれらは母が勝手に妄想したもの。あまりに当然の様に話すので、一瞬自分がボケ始めたのかと疑ったほどでした。要は母の認知症が進んでいるということなのですが、そのことを心配すると母はいきなり怒り出すのです。これも典型的な症例ですね。
その時は何とかなだめて状況を理解させて納得させたのですが、さらに心配な出来事が少し後に発生しました。
母からの留守電に耳を疑う妻。
私は仕事仲間たちとの会食に向かったのですが、途中で妻から電話が。曰く義母から何度も留守電が入っており、内容は「1月2日は何時に帰ってくるのか」と。まるでコメディ映画みたいですw
外に居たので妻に実家に電話して再度説明してもらうよう頼んだのですが、出たのは父で母の症状について謝罪されたとのこと。しかしその後さらに母から「自分はボケていない!」と怒りの電話が掛かってきて参ったそうです。今度はホラー映画みたいな展開。
弟に電話して状況報告しておくかとも思ったのですが、そんなことは十分に承知していて言われても困るでしょう。今後はトラブルに事前対策をして母の問題を極力封じ込める作戦、その戦略と具体的な戦術を考えて準備すべきですね。遂に謎解きミステリー映画みたいになってきました。
でもこのように大変な状況をゲーム感覚でサクサク楽しみながら対応できる能力を身に付けないと、こちらの気持ちが持ちません。地元の両親とこちらの義父母が満遍なく問題を抱えていますので。
《つづく》
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岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
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