434 終活チームに必要なキーマン②地域密着のお坊さん
《前回の話》
終活ビジネスのチームビルディングに当たり、仲間に加えるべきオススメの方として②地域密着のお坊さんを挙げます。
プリエンド協会では、今後さらに増加していくであろう「おひとりさま」の「みまもりサポート」的な事業を中心に、お寺が任意後見人として活動するための企画を立案。様々な終活ビジネスを創出して、お寺さんと一緒に仕事をしております。随分ノウハウができてきたので、本格的に全国展開も動き始めました。
お寺は何と言っても檀家さんなど地元のシニア層との繋がりが非常に密接。全国に約77,000ヵ寺あるお寺のうち、92%が副業を持っているというデータもあります。副業は保育園や幼稚園経営からアパート、マンション、駐車場など不動産経営のような地域性のあるものから、全く関係のない仕事も多々。土日祝だけがお寺の仕事で平素は普通に就職しているお坊さんも。古より、仕事を他に持つのが当たり前といえるかもしれません。
どのような仕事にも貴賤はないのですが、終活ビジネスにおける「地域性・社会性がある」というのはお寺らしいイメージもありますし、何より「終活ビジネスがビジネスにおける地方創生になる」というのは今後の生き残りが問われるお寺向けの事業ではないかと。
私としては終活ビジネスを「お寺の副業」とか「新たなサイドビジネス」などと銘打つつもりはありません。ましてや「儲かる」とか「今後のサブスクリプション」などとも打ち出すことは考えていません。前面に出すべきは「お寺が地元の方々に心底『ありがたい!』と感謝される存在になる」こと、これが一番大切であると思っております。
ましてや「何かよく分からないけど、終活ビジネスは儲かるらしい」などと誤解されたくもありません。ガンガン儲けたいのであれば、地域性や社会性など考えず、法に触れないレベルで何をやってくださっても構わないでしょう。「地域性・社会性があり、地方創生にもなる」ビジネスなどというものは地味でコツコツ真面目に取り組まなければうまくいくはずもないですから。そういう意味では将来性はあるものの、決して楽して儲けることなどできない、ということは強く申し上げておきます。
一つだけ裏話的なものをするのであれば、昔ながらの上下関係というかヒエラルキーがはっきりしているお寺の業界では、新しい仕事に下手に手を出すと「あのお寺が妙な仕事を始めた」と言われます。仮にうまくいくことがあれば余計にそうでしょう。なお、これは同業者ばかりでなく、檀家や地域の方々にも同じことが言えます。いかなる仕事を手掛けるにも、常に普通よりは周囲から注目を集める存在であることを意識すべき。
今後、社会ニーズがあり伸びていく終活ビジネスに関わる方は増えていますし、今後も様々な方々の参入があるでしょう。その中でチームを作って、知恵を使って、企画を作って、チームを束ねて、仲間を頼っていくのはなかなか骨が折れます。良いチームをまとめ上げて効率の良い仕事を創出でするためには仲間に加えるべきオススメの方々がおり、ここではそれらを紹介しています。わかりやすい基本形態は以下の通り。
①事前サービスのできる士業
②地域密着のお坊さん
③利他の精神を持つ営業マン
④マネージャー的コンサルタント
③④について詳細を語るのは日を改めて。さらにその後は「絶対組むべきでない相手」にもしっかり言及していくつもりです。大幅加筆して書籍化することも視野に入れていくことになるでしょう。
【今後のプリエンド協会のイベント】
◇第57回終活会議(終活パワーチームZoom定例会)
◆2023年11月16日(木)19時~20時45分
会費/1,100円(オンライン決済)
終活問題に関するご相談は、経験豊富なあらゆる専門職の揃う一般社団法人プリエンド協会までどうぞ。
岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
㈱プリエンド・マーケティング 代表取締役
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