125 妻の両親の終活⑦~すわ大惨事Part 2!高齢者は目が離せない。
《前回の話》
前回のトラブルから1か月も経たない先日の朝のことです。いつものように犬を連れて散歩に行こうと準備をしていたら、犬が尋常ではない声で吠えるのが聞こえてきました。慌てて階下(2F)へ降りていったのですが、何も変化はありません。しかし耳をそばだててみると、さらに階下(1F)の両親の家から「火事です!火事です!」との機械音が。これはガス警報器です。
びっくりしてパジャマのまま外に出て階段を駆け下り(同じ建物ですが室内の階段では繋がっていない2世帯なので)、玄関の扉を開けるともうもうと煙が立ち込めていました。焦って両親を呼んだのですが、義母が文字通り室内をうろうろしていまして。どうしたのかと尋ねても、「何か分からない」と要領を得ない返事が。義父は奥の寝室でまだ就寝しているようです。
警報器が反応したのは和菓子!
煙の出どころは電子レンジでした。レンジを開けてみると中には割れた皿と黒焦げになった物体が。煙の正体とガス警報器が反応した理由はこれでした。とりあえず中のものをすべて取り出し、2か所で反応していた警報器を解除。他に煙や火災などの発生がないことを確認してから、落ち着いて義母に何があったのかを問いただしたところ、取っておいた和菓子を温めようとしてレンジに入れただけだと。保存し過ぎて乾燥したお菓子を必要以上に温めようとしたので黒焦げになり、煙が発生したのでしょう。
義母は「レンジの調子が悪いのではないか」などアレコレと言い訳をしていましたが、これは完全に人為的操作ミス。家を建てるとき、高齢者にとって簡単に火の元になるようなガスコンロは避けてIHコンロを設置したのですが、この手があったか!…などと感心している場合ではなく、もう少し気付くのが遅れていたら、体がやや不自由な義父は煙に巻かれて死んでいたかもしれません。さらにはレンジから火災が発生していたかもしれません。下手をしたら我々も巻き込まれて死んでいたかもしれません。ぞっとしました。
煙が発生しても何もできず、ただただ部屋の中でオロオロしているだけだった義母に「寒いけど我慢してね」と言って家じゅうの窓を全開にしました。彼女はそんなことも配慮できないほどうろたえていたのです。やや認知症の入ってきた老婆を詰問する訳にもいかないので「僕が早く気付いて良かったねー。下手すればみんな死んでたよ!」と笑い飛ばすしかありませんでした。もっとも、直後に飛んできた妻(実の娘)からはこっぴどく叱られていましたが。
とにかく大惨事にならなくて本当に良かったです。改めて、高齢で認知が入って来た両親は何をしでかすか分からないので目を離せないと痛感。平日の早朝からどっと疲れました。
《Part3に続かないことを祈ります》
【今後のプリエンド協会イベント】
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【講師】野田啓紀(司法書士)
終活問題に関するご相談は、経験豊富なあらゆる専門職の揃った一般社団法人プリエンド協会までどうぞ。
岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
㈱プリエンド・マーケティング 代表取締役
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