194 妻の両親の終活⑮~義母も認知症世界の住民になった。
《前回の話》
義父が退院後わずか3日で再入院となり1週間ほど経過。少し穏やかさを取り戻した我が家ですが、義母は相変わらず病院に日参しては夫に届いた郵便物などを届けています。とはいえ面会は叶わないですし、外部からの届け物は基本的に受け付けていません。優しい看護師さんがとりあえずは受け取ってくれるのですが、結局は私や妻がそれを再度受け取りに行っています。何なんだこのプレイは?w
そんな訳で義母の認知症も確実に進行しています。先日はようやく説得に応じてデイサービスの体験に行ってくれたのですが、迎えに来たバスで近所の友人が居たようで安心したのか、文句も言わずアレコレ体験して帰ってきました。ただし友人に名前を呼ばれてもそれが誰かは分からなかったようですし、帰宅後に私が感想を聞いたら「お爺さんとお婆さんばかりだった」と怪訝な顔。…まぁ慣れるには少し時間が掛かるかもしれませんね。
認知症世界の住民を温かく受け入れるしかない
妻と今後のことについて色々話し合い、少しでも認知症の人への対応法と言動への理解を深めようと読書は済ませたベストセラーのTV特番「認知症世界の歩き方」を観ていた最中に事件が起きました。
階下の義父母の家から焦げ臭い匂いがしてきたのです。慌てて飛んでいくと煙が充満したキッチンで義母が慌てた様子で窓を開けていました。事情を聴くと電子レンジを使ったら煙が出たとのこと。これ、実は3回目です。
前回は窓を開けることもできず、ただオロオロして部屋の中を歩き回っているだけだったので、今回は義母が窓を開けたことを評価することにしました。とはいえ開けることができたのは小さな窓だけでしたが。
私や妻が居る時間帯なので良かったのですが、これが誰も居ない時や深夜の時間帯だったら、と思うとゾッとします。妻(娘)から再びこっぴどく叱られてさすがにしょげた様子の義母でしたが、原因を確認したところ電子レンジの使い方が良く分からなかったようで。適当にダイヤルを回して動かしていたので長時間の設定になり、中のもの(マフィンでした)が焦げてしまったようです。
妻は義母が間違えずに電子レンジの温めボタンだけが使えるよう、他のボタンの上に張り紙をしてきました。どうせ複雑なことはできないので最低限の機能だけでいいのですから。
次から次へと色々な事を起こしてくれるのですが、事故に直結することだけは十分に気を付けて、後はなるべく「認知症世界」の住民を温かく受け入れるようにしたいと思っています。
《つづく》
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岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
㈱プリエンド・マーケティング 代表取締役
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