E46:旅をして、手をとる
久しぶりに2人で遠出した。
私たちは元来、非常に怖がりなもので
この2年半、遠出しなかったけれど、
「もうそろそろいいかな」ということで
久しぶりに新幹線に乗った。
体調もまだ本調子ではないから、あまり無理しないように気をつけながら、いろいろ歩きまわった。
「ああ、楽しい…」
色づきはじめた木々をゆっくり眺めたり、
わいわい言いながら食べ歩きしたり、
足場の悪いところで珍しく手を取り合ったり、
不思議なもので、
若い頃は美術館とか、紅葉とか、何の興味もなかったのに、今は少しでもたくさん目に焼き付けておきたくなる。
それは、うちのツレも同じみたいで、
そういう価値観の変化が、2人同じようなタイミングであったのは、良かったなと思う。
旅行プランは、全て向こう任せ。
これには訳があって、
若い頃
極寒の中を2時間ノープランで歩かされて
大喧嘩 笑
旅は、ある程度計画を立てなければいけない。
ということをその時初めて知ったらしい…。
ツレも
さすがに申し訳ないと思ったらしく、翌年同じ土地をしっかりとプランを立ててプロデュースしてくれたら、素晴らしい旅になって…。
「最高やなぁ、ありがとう! これからは、旅のプランはお前に任せるよ」
と言って以来、それが、我が家の暗黙のルールになった。
今ではなかなかのプロデューサーである。
今回の旅で、素敵な日本茶の専門店にも連れて行ってくれた。
完全に僕の好みを熟知している。ありがたや。
お茶の香りをゆっくり、味わっていると。
少しずつ体調が戻っているのかな、と思う。
まぁ、焦ることはない、ゆっくり戻していこう。
家に帰って、
ツレに改めて
「ありがとう」と言った。
今まで旅から帰って、そんなことを言った事はなかったけど、今回はそんな気分だった。
写真
旅先で、ふと空を見上げると、きれいな青空に、大きな「!」の雲が浮かんでいて、何かいいことがありそうな気がしたので、写真に撮っておいた。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。