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Photo by
noranekopochi
E229: 言葉踊らぬ気候たち
小さい頃、
夏の明け方、朝になるのが待ちきれなくて、
少しだけ涼しい風を浴びて散歩するのが好きだった。
小さい頃、
建物の中から、
雨がしとしと降るのを眺めるのが好きだった。
だいたいこんなことを、実生活で口にすると
「源太さん、あんた、何を気取ってまんねんな」
みたいな顔をされるから、あんまり言わないのだけれど…。
不思議なもので、noteの世界なら、何のためらいもなく、涼しい風やしとしと降る雨について語ることができる。
noteにはそういう雰囲気がある。
ところが
現在、
夏の明け方、仕方なくトイレに行くために(笑)
目が覚める。
たとえ窓を開けても、あの頃のような優しい風は入ってこない。
もわーん、じとーっの風は
文章にならない…
建物の中から、降りしきる雨を眺めても、
「おいおい、洗車機か!」みたいな雨に閉口し、
これまた、文章にならない…
「寝てゐても うちわの動く 親心」
こんな優しい古川柳は、もう絵にならない気候になってしまったのか。
文章だけではない
音楽だって…
最近のゲリラ豪雨と
あの名曲はどう考えても合わないよなぁ…
「●●市に記録的短時間大雨情報が出されました。それではここで1曲聞いてください。『雨に唄えば』…」
いや、唄っている場合ではないよね…
【連続投稿: 150日目 ライランⅡ: 61日目】
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