E195:ビビりなのに見たがり
【連続投稿: 116日目 ライランⅡ: 27日目】
祖母の家、店舗兼住宅は、昼間は楽しいのだが、夜になるとなんとなく薄暗くて、子供心にトイレに行くだけで恐怖を感じていた。
大人になってから考えれば、どうって事は無いのだけれど、とにかく祖母の家で夜中にトイレに行くという行為が、あの頃の自分にとっては、それだけで、大冒険のような気がしていた。
怖がりのくせに、怖いものを見たがる。
私は困った子供だった。
現在放送中の「ヒルナンデス」
その前の番組は、「おもいっきりテレビ」
さらにその前の番組は「お昼のワイドショー」
この「お昼のワイドショー」という番組の中で
夏休みになると
「あなたの知らない世界」という
心霊再現ドラマが放送されていた。
夏休みになると必ず放送される。
そこでコメンテーターをしている新倉イワオというおっちゃんが、また雰囲気のある人で、番組の怖さに花を添えていた。(変な言い方)
ちなみに、この方
笑点の構成作家だったりする…。
なんだそのギャップ…
昭和のあの頃、フィルムで放送されていて、
いわゆる「うらめしや系幽霊」がバンバン出てくる。そんな再現ドラマ。
怖がりのくせに
この再現ドラマがどうにも気になって、
「怖いもの見たさ」でついチャンネルを合わせてしまう。
そして夜中にトイレに行けなくなる。
全くもってアホである。
夜中にそんなに怖がるなら
見なきゃええのに…
祖母はそう言っていつも呆れていた。
…おっしゃる通りである。
あ、怖いと言えば、もう一つ思い出した!
そんな昭和50年代
関西ローカルには、
有名な番組があった。
その名は「部長刑事」
文字通り、刑事ドラマである。
このオープニングが
子どもがギャン泣きするほどの
怖さだったのである。
こんなもの、文章で説明していても仕方がないので
実際に見てもらおう。
(ちなみに、関西人でも「部長刑事」と聞いて、「アーバンポリス24」なんて洒落たネーミングが後からついてくる人は、世代が違う。この怖いオープニングのことは知らないはずだ)
本当は、夜の7時半に全国ネットで放送すべき
「あばれはっちゃく」をわざわざ夕方に吹き飛ばしてまで、大阪の朝日放送は、土曜夜7時半に「部長刑事」を放送することにこだわった。
なぜ、こんなに恐ろしいオープニングだったのか。
そもそも一体、誰の趣味だったんだろう?
昔のテレビはやたら怖いオープニングとか音楽がよくあった。
最近はずいぶんマイルドになったものだ。
そうそう、
ACの広告も、昔はちびるほど怖かった…。
今から思えば…なんで?
そんなに怖がらせる必要あったの?