上の腰骨、下の腰骨
腰骨っていうけども
私の持っているきものは、対丈が3枚、おはしょり有りが3枚となりました。
1枚は裏地が破れてきたのでどうしようかと迷っていて、枚数に入れていません。
この合計6枚を重ねて収納していて、下から引っ張り出して着ています。
一番下にあるきものを着ては、一番上にしまうという、ローテーション方式です。
よほど「このきものが着たい」という気分でなければ、その日に着るきものは自動的に決まります。
このときに考えるのが、腰紐の位置だったりします。
おはしょり有りのときは腰骨の上に、対丈のときは下に締めます。
どちらも腰骨が基準ですが、腰〜骨盤をシャンとさせたいときは腰骨の下で締める対丈きものが好みです。
おはしょり有りで腰骨の上に締めているときは、背中がシャンとする感じがします。
このときの腰骨は、「上の腰骨」のことを言っています。
腰骨は2つある
学生のときに解剖学を習ったのですが、「腰骨」というのは骨盤の骨の突起のことです。
腰に手を当てるとなんかゴロゴロと指に当たるので、簡単に分かるコレは、「上前腸骨棘」という名前なのだそう。
で、その下に、「下前腸骨棘」というのもあるのです。
上の腰骨を触ってから下の方に手をずらしていくと、小さいゴロゴロに触れられます。
コレを下の腰骨と呼んでいます。
腰骨と腰紐の位置
きものの腰紐の位置は、腰骨を基準に締めています。
素敵なお着物の画像や着付け動画などを見ると、ウエストに締めている場合もありますが、私は腰骨を基準にするのが楽だと思います。
見た目は、オシャレじゃないのかもしれませんが。
おはしょり有りのきものは、上の腰骨の上に結び目がくるように締めています。
対丈のきものは、腰骨の下と言っていましたが、実際は上と下の腰骨の間に締めたいのです。
そして、じつは下着というかふんどしの紐は、下の腰骨のさらに下で締めていたりします。
スパッツなどをはくときも、ウエストをその位置まで折り返しています。
低くても落ちないよ。
私はゴムの入った下着をやめたので、パンツはふんどしを愛用しています。
ちなみにブラもやめたので、パッドの入るタンクトップやキャミソールを手作りしています。
パンツ着用のころはウエストまでしっかりあるタイプを好んでいて、ローライズなんてお腹がスカスカして落ち着かなく思っていました。
脱げるんじゃないかとか、不安だったりもしました。
ふんどしに変えてからも、最初は深ばきできるように作っていましたが、ゴムをやめて血流が改善したのか、お腹のスカスカ感が気にならなくなってきました。
ふんどしの場合は逆に浅いほうが、カラダにフィットして安定する気がしてきたので、腰骨の下で紐が結べるくらいのサイズに作るようになりました。
低い位置で締めたり紐を結んでも、ふんどしって案外脱げないし逆に安定するんですよね。
これは実際にはいてみないと分からない感覚かもしれない。
きものを始めてからは、トイレが楽だということもあってさらに低くなり、いまは下の腰骨の下で落ち着いているのでした。
腰骨の話からいつの間にかふんどしの話になってしまいましたが、2つの腰骨を基準に紐を使い分けて快適ですよ、というお話でした。
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