両手打ちフォアハンドスライス
首の次は足の甲
タイトルの写真。
着物と足半だが、左足に湿布を貼っているのが分かるだろうか。
首が良くなったと思ったら、今度は足の甲を痛めてしまった。
10月から痛い痛いと書いていた首は、おかげさまでかなり良くなった。
まだ大きく回せば痛いし、指先のしびれは続いているものの、前ほどの痛みはない。
それに首の場合はテニスをするときに痛むわけではなかったので、ときどき休みながらも練習は続けられていた。
いま思えば、それはとてもありがたいことだったのだ。
先週日曜日の練習にて。
サイドに打たれたボールを取るために右へ向かって走り込んで、なんとか返して踏ん張ったとき、左足の甲の小指側、足首に近い部分が一瞬鋭く痛んだ。
練習中に痛かったのはその一瞬だけだったが、月曜日の朝に目が覚めた時には趾を動かしたり、体重をかけるたびに痛むようになっていた。
首の痛みも指先のしびれも、テニスするのに支障はなかったが、歩くだけでも足が痛い状態ではさすがにテニスはできない。
走っても痛くなくなるまで、練習は休まざるを得ない。
ちょうどフォアスライスの練習をして、いい感じだったところなので、タイミングが悪すぎる。
せっかくコツを教えてもらったのに。
教わっても身につきにくく、すぐに忘れがちな私だ。
また忘れてしまうのではないかと心配でならない。
しかしここでnoteを始めたことが生きるかも。
もちろん、紙のテニスノートも。
そう、書き留めておけばいいのだ。
休んでる間に忘れてしまわないように、もし忘れても読んで思い出せるように、教わったことを記録しておくことにする。
ドロップが拾えない
その日は、別にスライスを教わろうと思っていたわけではなかった。
もともとは、「フォア側に打たれたドロップショットを返す練習をしたい」と私がリクエストしたのだった。
ドロップショットは、前に短く落とすショットである。
絶妙なところに落とされてしまうと、そもそも追いつけない。
私が困っていたのはそういうことではなく、「追いついているのに返せないこと」なのだった。
実は、バック側に落とされた場合は、私でも対処することができる。
走りながらラケットを長く持ち替えて、片手バックで返す。
追いつくことさえできれば、バックは返せるのだ。
一応コースも狙える。
しかし、フォアだとそれができない。
走りながら片手でラケットを引き、長く持ち替えるところまではできるが、そのあとボールに当てることができても、ネットを越えないのだ。
まぐれで越えることがあっても、飛んでほしいコースには行かない。
当てるだけで精一杯で、コントロールができないのだ。
せっかく追いついているのに、切り返すこともできないなんて、もったいなさすぎる。
そのことを相談したときに、「ラケットの動かし方が違う。ボレーやスライスの要領で返すんだよ」とアドバイスされたのだった。
ちゃんと右手を使おう
そういえば、バックは片手で打つこともあるのに、フォアで片手で打つことはほとんどない(サーブとスマッシュは除く)。
私はスライスもボレーも両手で打っている。
イメージとしては「左手のバックハンド」のつもりで、両手で当てて、打った後はラケットから右手を離して、左手でフォロースルーをする打ち方だ。
右手の動きはあんまり意識していなかった。
ところがドロップ拾いとなると、両手では間に合わない場面が多くなる。
片手で打とうとすると、左バックというイメージは使えないのだ。
ちゃんと「右手のフォアハンド」で返さなければならなくなるが、私はそれができていなかった。
「片手でスライスの動きができないこと」が、ドロップショットに追いつけても返せない原因だったのだ。
従来通りにドロップショットを拾いに行った場合、私のラケットの動きは、「ボールの下からすくい上げてしまっている」らしい。
走りながらラケットを低く小さく引いて、ボールに対して下から当てに行く。
これが大きな間違いで、力は入らないし、手首が返りやすくラケット面は安定しないので、追いついて当てたとしても返球は難しい。
自分の動きを意識的に観察してみれば、両手のときも同じような打ち方をしていた。
両手で返せるときは、左手のアシストでごまかせても、ようやく追いついて片手で返すドロップ拾いのような場面ではどうしようもない。
片手だと返せない、というのは、パワーの問題ではなく、ラケットの動かし方の問題だったのだ。
高く大きく引いて、打ったら止まる
スライスの要領で返すには、逆にラケットを高く大きく引いて、そこから下に動かして当てていくのだ。
その時、手首は動かない。
動かすのは肩の関節で、腕全体を動かしていくイメージだ。
この、「高く大きく引く」というのができなくて苦労した。
ただ引けばいいだけのことが、とてもとても難しい。
自分の気持ちとしてはラケットを頭の上まで掲げている感じがするのに、周りからみると全然引けていなかったようだ。
大きく引けるようになっても、走っているうちに下がってしまう、ということもあった。
ドロップ拾いの動作のうち、ボールに追いつくことはできているので、その日は致命的にできていない片手スライスの動きだけを練習することにした。
高く大きく引くことに加えてもう一つのコツが、「打った後は止まること」だという。
これはラケットのスイングだけでなく、カラダの動き全部を止めるのだそう。
踏み込んで2秒ほど止まる感覚だと。
実際のラリーでは2秒も静止できないだろうけど、打ったら止まるという意識が重要なのだという。
止まろうとすることによって、カラダがダラダラ流れてしまうことを防げて、当たりがよくなりボールが安定するとのこと。
また、踏み込む前の軸足に、一瞬しっかり体重が乗るのだそうだ。
最初はきちんと止まることが難しかったが、高く大きく引くことに比べると慣れるのは早かったと思う。
やってみると確かに、止まるためにはその前の姿勢を安定させなければならないと分かる。
そして、うまくラケットとカラダを止められると、ショットが本当に安定する。
あとになって、両手打ちボレーでも練習してみたが、両手でもボレーでも要領は同じだった。
これはバックのボレーとスライスでも同じだし、「打ったら止まる」に関しては、ストロークでも同じだということだった。
後日、ラリー練習のときにこれを意識してみたら、スライスが打ちやすくいいボールになっていた。フォアはいい当たりだったし、苦手なバックも何とか返せていたから、この2つは非常に有効なアドバイスだと思う。
2つのコツのうち、私には高く大きくのほうが難しく感じる。
とくにボレー対ボレーのときは、ボールが返ってくるのが早いので大変。
引き終える前にボールが来てしまう感じだが、それでも普段よりは大きく引けた気がした。
足はまだ痛くて、今週いっぱいはテニスを休むほうが無難かと思うが、復活したら2つのコツを実践していこう。