【お客様の声】おかえりQR利用者インタビュー
おかえりQRの利用者である東京都江東区にお住まいの中川さんに、実際に使用されているお母さまのお宅で、お話を伺ってきました。
ーお母さまのためにお使いになられているとお聞きしましたが・・・
(中川さん)
現在83歳の母は、5年前に認知症(レビー小体型認知症)と診断されました。
一人で暮らしていたのですが、当時は、普通に生活はできていました。しかし、いままでできていたことが少しずつできなくなって、ガスや火などが心配になり、4年前からこちらのサービス付き高齢者住宅(サ高住)でお世話になっています。
ーおかえりQRを使用したきっかけを教えてください。
(中川さん)
この施設に限った話ではないですが、「サ高住」は、健康な方もお住まいになっている関係で、比較的出入りがしやすいようになっているのですが、ある時、誰も知らない間に一人で外出してしまったことがありました。
2時間後くらいに近くの交番から連絡があり、無事に保護されていて良かったのですが、母の場合、常に「故郷(茨城県)に帰らなければならない」という思いが常にあるようで、そのあとも同じように外出してしまうことが起きてしまいました。
施設の方の協力もあって、出入りのチェックを強化したり、服やバッグに名前と連絡先を書いた布を貼り付けたりしたのですが、家族としては「個人情報を書いたものを持ち物に貼ること」に少し抵抗というか、ひっかかるものがありました。
その時に、ラジオで「QRコードを読むことで家族へ連絡できる」という「おかえりQR」のことを知ったのがきっかけです。
ーおかえりQRはどのように使っていますか?
(中川さん)
外出時に身につけたり、持っていきそうなものに貼っています。バッグ、靴、車いす、傘、帽子などです。
ー使ってみた感想は?
(中川さん)
貼るだけで使えることと、価格的にも手頃な点が良いです。それと、個人情報がわからないのが安心です。
ただ、実際にこのシールを見てどれだけの人がQRコードを読んでもらえるかと考えると、まだこれからこのシールのことを多くの方に知っていただくとさらに良いと思います。
ー実際におかえりQRで連絡を受けたことは?
(中川さん)
残念ながら・・・(笑)、ではなくて幸いにもその後は、「ひとりで勝手に外出する」ようなことはありません。
もちろん施設の方の協力もあるのですが、バッグに貼ってあるシールをみると、不思議に「安心感」があります。なんとなく「お守り」をつけているような感覚です。
インタビュー後、今回のプロジェクトの内容を中川さんへご案内させていただいたところ、「シールのことを知っている人が多くなるのは、利用者としても、さらに安心感が高まります。頑張ってください」とありがたいお言葉をいただきました。
毎週、妹さんと交替でお母さまのお世話にいらっしゃっておられるとのこと。
お母さまもとても穏やかな方で、私たちもこれからの中川さん親子の生活に笑顔が続くことをお祈りいたします。
本日は、ありがとうございました。