自分の文章への感想
最近、文章を書く仕事を少しさせてもらっていて。
そのおかげか自分の書いた過去の文章が
「読みにくいな」だとか、「意味が伝わるだろうか」だとか。
そんなことを思いながら読み返したりしています。
ちょっと説教くさいよね(笑)
そんな私ですが、先日送ったZINEの文章を読んだ友人から
「文章から繊細さや真面目さが伝わる」という感想をもらいました。
その友人とは、今までそこまでガッツリ
お互いについて語り合ったことはないけれど
個人的にすごい同じにおいを感じる人で。
どう考えてもあたしより立派な人なので、失礼かもしれないけれど
その無駄を省いた美しいツッコミがいつも軽妙で。
届いて欲しいところに寸分の狂いなく言葉がサッと入ってくるのが、
とっても心地よいので好きなのだ。
で、そんな人に対してもっと仲良くなりたい!という思いを
常々抱いていた私は、勇気を振り絞って
こんなZINEやってるんだけど読みませんか?と声をかけたのだ。
今まで私の書く文章への感想は
「私自身が話しているところが思い浮かぶ」というものが多かった。
だが、彼女が言った感想は「意外!」だった。
この喜びが伝わるかは分からないが、
私はこういう時にテンションが上がる人間。
前のめりで話の続きを聞いた。
「私に対してもともと感じていた
(子どもへの接し方とかからの印象で)真面目とは、
違う面での真面目さを文章から感じたし、繊細な人だと思った。」
だそうだ。文章を読んで、そこまで感じられる人、すごい。
彼女はまさに私が求めていた人だ。
「ここの文章は気を使って書いているなっていうのが伝わる」
「長文でも楽しく読める」
だって!もうなに褒め殺しじゃん。
表現に気を使っていることまでバレるなんて。照れちゃう!
といった具合である。
何度も読み返して、私に対して新たな一面を感じて
面白がってくれてることが本当に嬉しい。
こういう人をきちんと自分の前に巡ってきたタイミングで
ガシッと掴めたという事実が
私の目当ての人を引き当てる才能をしめしていると思う。
(回転寿司の好きなネタがまわってきた時のイメージ)
私は人付き合いが苦手で、できるだけ人とは会いたくないタイプ。
しかし、人から得られる刺激に勝るものがないという認識もある上
いったんスイッチが入ると好きが隠せなくなり、
アプローチも激しくなるタイプでもある。
年を取るまでは、どうしても全ての環境が選べるわけではないので、
生きていくのがとっても息苦しかった。
だからこそ、最近の巡りあわせにはには感謝している。
取捨選択できるようになったことも、
これぞという人を見つける嗅覚が鋭くなったことも、
あの日の私がのたうち回るような苦しみの中で、
人と付き合ってきたからこそ。
本当に感謝しかない。今の私がラクできるのは君のおかげだよ。
今、私が文章を書くときに心がけていること。
「人に伝わる文章を書くこと」
人に伝わらなければ意味がない。私は伝えたいから書くのだ。
「音の流れが美しい文章を書くこと」
読んだ時にリズムが悪い文章にならないように、言葉の流れを整える。
「自分の中にないものや嘘は書かない」
取り繕うくらいなら、はじめから足る努力すればよい。
そして何より
私自身が「天才!面白いこと書くな!」と思える文章を書くことだ。
これからも読んで欲しいと思える人が一人でもいる限り、
(読んでくれるではない、私が読んで欲しいと思う人)
私は文章を書き続けるのだろう。
その言葉が、私の知らない誰かにも少しでも刺されば幸いである。