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コミュ力の仕事といえども、面白い話はできなくてもいい
話をするのが好きですか?それとも話を聴くのが好きですか?
私は聴く方が好きです。
それでもコミュニケーション力を活かした仕事をずっとしてきました。
面白い話ができなくても、相手に気持ちよく話してもらったり、そのことによって相手が元気になっていく過程をみることにやりがいを感じていました。
「話を聴いて欲しい」、「寄り添ってほしい」というニーズは確実にあって、世の中に求められていることを実感しています。
一見影の薄い『聴ける人』の存在ですが、その可能性は大きいと思っています。
ここでは私にトーク力がなくても、お客さまが話をしたくて何度もリピートするまでに、どんなことを意識してきたのかを書こうと思います。
うんうん、してればいいわけじゃない
よく言われる「傾聴」はもちろん必要です。
傾聴とは:(耳を傾けて)熱心に聴くこと
聴く側の目線、言葉、熱量、仕草すべてが相手へ伝わり、心ここにあらずは、話す気持ちを削ぎます。
ただ「うんうん」、とうなずいていればいいわけでもありません。
その言葉にどんなメッセージが込められているか、相手の考えを理解しようとしながら聴く必要があります。そうでないと、質問でうまく深掘りできず相手を深く理解できないからです。
ただ、相手が話す気満々でどわぁぁっと話してくれるなら、まだ楽です。
問題は、あまり話さなかったり、心を開いていない状態の人をどのように紐解いていくかが腕のみせどころです。
「ほら、私になんでも話してごらん」ではなくて
私は受け入れる人間だよー!どんとこいだよ!というのを言葉ではなく、雰囲気で漂わせることが大事です。
言葉の選び方、仕草、表情、服装、気遣いなどがその雰囲気を作ります。
そうすると「聴いて~」と人が寄ってきたり、相手が心を開くに近い状態で近づいてきます。言葉だけでは不十分です。
また、自分の放った雰囲気に応じた人間が近づいてくるので、嫌なやつばかりだなと思ったら自分を省みる必要があります。
ジャッジはしないで、受け入れる
相手が話してきたことに対して、良い悪いなどのジャッジはせず、事実だけに目を向けて、「こういう事があって、こう感じて、その行動をとったんだね」と整理するためのフィードバックしながら、聴きます。
十人十色なので、考え方も百人百色。
私に批判なんてする権利ないです。(さすがに犯罪レベルの話をされたときは止めましたが)
その上で、私なりの意見も最後にフィードバックします。
「色んな意見があるかもしれないけど、私はこう感じたよ」と小さなところでもいいので相手のいいところの気づきをフィードバックします。
実際に50代男性のこんな方がいました。
「今日は1日ほんとにイライラした日だった。来店するお客みんな性格悪いし、電車の中でも隣の親父がさぁ…マジでついてない日だよ。あーーこのイライラどうすりゃいいんだ!」
興奮状態で来客しました。
まずは実際に起った事実、そのときに感じた感情。そしてその日以外の出来事、この仕事に就いた理由、やりがいを感じる瞬間の話など。
質問を繰り返しながら、どんどん話してもらい、2時間ほど経過したあと、
・50代で全く違う業界に勇気をもって転職したこと
・若い子に囲まれながらもよい環境であること
・今までのキャリアも活かされていること
・給与は少ないが、やりがいを感じて幸せであること、など
ということに行き着きました。
「あれ?俺ってめっちゃ幸せ者じゃない?!
いやぁ、本当にありがとう。怒りの感情がどこかいってるわ」
そうやって自分の良さに気づいて、最初抱いていたの負の感情もご本人で成仏させていました。
コミュニケーションにはそんな力があります。
我慢したり、暴飲暴食でごまかすのではなくて、本人がその問題を根本から乗り越える力をサポートします。
人のいいところに目を向けたい
私はみんな違ってみんないいと思っています。
相性が悪くても、たまたまその人と悪かっただけ。仕事ができなくても、その仕事や環境と合わなかっただけ。わざわざ人格否定することないし、その資格もないです。
それぞれのいいところを見つけて、幸せだな~って思える人が増えてほしいと思っています。
なかなか一人では気づきにくい場合もあります。そんなときは話を聴いてくれて、承認してくれて、自分の良さに気づかさせてくれる人の存在に頼ってください。
人を癒やす力を持っている人はたくさんいます。履歴書には載せられない、うまく言語化できない能力です。
そういった人たちの能力を『Lively』で発揮してほしいと思っています。
今日ここで私の話に共感してくれたり、「なんだ当たり前のことじゃん!」と感じてくれる人はLivelyのお仕事に向いています。笑
そんな方はコミュニケーションの力で世の中を温かくする仲間になっていただけると嬉しいです。