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アイナメ、おまえそんな色なのか

水族館に行った。
土曜日で春休み。
家族連れでわいわい賑わう水族館。

水族館には刺身にする前の姿を知る勉強かなってくらい刺身でしか見たことない魚がいっぱい。

君たちの生きてる姿見たのは初めてだあ。

刺身だ〜って20回は言った。
でも水族館の魚はあんまり美味しそうじゃないね
なのにそのあと魚食べたくなるのは不思議。

水族館には海や生き物を守るために自然が好きな人たちが、あんまりわからない人にもわかりやすく伝える工夫がいっぱい。

とくに地方の水族館はその地域にしかいない魚の展示やその地域の海の特徴を伝えているのがいいなあって思う。

仙台うみの杜水族館入って最初にホヤが出てくるのって結構嬉しいことだよね。
これは食べたらどんな味がするんだろう。
どうしてこの地域の海にしか生息しないんだろう。

牡蠣の養殖の手法とか、震災で流失した藻の再生活動とか、本当にいろんな展示がしてあった。

そういや小名浜港で伊勢海老があがるって聞いたな。ちょっと前に考えられなかったことが今身近な海でも平気で起こってるんだ、と改めて気がつく。

今まで水族館の魚はかわいそうだなあと見ていたけれど、水族館に行くことで海や環境に興味を持つ人がいるなら、それはかわいそうじゃなくて必要なことだね。

でも、本物のピラルクを見て、日本の魚が生存競争に生き残れるわけないって実感しないと、人間はピラルク川に流しちゃうのかな。

私はあの大きな魚を見て、これは、絶対に無理だ、という感想が出た。

人間も魚も時には自分のいるべき場所にとどまることも必要なんだ。

ちなみにその日晩御飯カニちらしたべました。

嫌いなものも、面白いと思えることが増えたこの頃。

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