お気に入りの道行と羽織で旧友とクラフトビール
クリスマス前のことです。
締切から解放され、大学時代の友人と2年以上ぶりくらいにお食事に行くことになりました。
私が店を決める感じだったので、昼からビールを飲める店を選びました。
寒波が来る直前の暖かい日でした。
とはいえ、上着は必須なのでこの日は羽織かコートが主役です。
なので、半幅帯でもよかったのですが実は半幅帯は苦手なので(半幅帯をピシッとカッコよく締められない…)、名古屋帯です。この帯、大好き。
麻の葉文様の幾何学的なところはもちろん、帯芯が最高です!
帯側は繻子で古いですが力があり、帯芯は厚みがありしっかりしているのに柔らかく体に沿い、それでいてい帯板無しでも帯前にシワがでません。世の中の、夏帯以外、全部この帯芯になって欲しいくらい気持ちいいです。
この日は、もうすぐクリスマスだったので、クリスマスコーデを意識してみたのですが、お店で友人に「今日、クリスマスっぽくしてきたんだぁ~」と言ったら、思いっきり「?」マークを量産されました。
まあ、そりゃそうですね…。
「あるある」なので、気にしません。
羽織は、アンティークの銘仙です。自分で裄を出したので袖周りに折り線が、着てしまえば他のシワの線がいっぱいなので、そう気にすることは無いかなあ~と思います(人によると思いますが…。)
袷なんですけれど、薄い生地で大して温かくはありません。
でも、この日は寒波の前の暖かい日で、この羽織だけでも行けたと思います。
でも、帰りの時間や季節感を考えるとコートがあった方がいいので、この上にさらに大好きな道行を羽織りました。
漆糸織の唐獅子模様で、牡丹も毬も織り込まれている欲張りなデザイン。
獅子模様が大好きなのと獅子のお顔が良かったので、今は無き(あるいはいつか、復活するかもなICHIROYAさんで)一目ぼれして即購入しました。
獅子の、このお顔!
みんな目が、×なんです。
荒々しくない、どころか、ちょっと弱そう?な雰囲気がかわいいな、と。
さて、行った先はタップでクラフトビールが飲めるお店です。
THE LIFE
何がいいって、ランチがリーズナブルなのと中休みが無いことです。
昼に食べて飲んでしゃべったオバサンは、もう店を移動するなんて面倒なのです。その点、こちらは閉店までやってくれるので、本当にありがたい。
乾杯ビール。
どっちがどっちだか、メモっておかないと分かりません。
どのビールも、スッキリとしていて、ALEっぽいまったり感というかくどい感じはありませんでした。
友人は、気象庁に勤めていて、天気図を作っています。
毎日、テレビのニュースや新聞、ネットで気象予報士さんが天気予報をしていますが、その元になる天気図を出しています。
なので、翌日の天気図を作るために当番制とはいえ必ず夜勤があります。
そのうえ、夫婦で休みをとってフルマラソンの大会に出ます。
”フルマラソン”ですよ!!
しかもそれが、佐渡島だったり久米島だったり…、行くだけで大変そうな。
夫さんは速くて、たいがい上位のようですけど、友人は7時間くらいかけて、足が痛いのや色々我慢して、それでもゴールするのだとか…。
私には、考えられません。
到底無理。
それなのに、こうして私と飲み遊びもしてくれるんです。
も~、なんてパワフルなんでしょう!!
見習いたいけどできませんっ。
そして、友人が帰り際にくれたお土産がこれ。
『草津温泉物語BEER』!!!!!!!
大学生の時の部活の共通の先輩と旅行に行き、それでわざわざ私に買ってきてくれたのです~。
も~、嬉しすぎ。
結構重い。
旅行先でこれを買い、家までこれを持ち帰り、また今回わざわざ持ってきてくれたことを思うと、『なんていい人なの!?』と、思いました。
大事にしたいことは色々あるけれど、こういう友人は私にとって宝物です。
いい一年でした。
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