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製作記録:払沢の滝〈描画過程〉

払沢の滝。
私は読めませんでした。
「ほっさわの滝」と読むそうです。
東京都唯一の村、檜原村(ひのはらむら)にある、これまた唯一日本の滝百選に選ばれている滝だそうです。

ここ、写真がだいぶ飛んでます。
なぜなら必死で余裕が無かったから。
これを描いていたのはMAYAさんの受賞者展(3/25~30)の際中で、入稿を延ばしに延ばしていただいて、4/2までには絶対という中で、4回描き直してからの5回目突入だったのです。
展示の準備で時間が無く、色をよく決めないまま描き始めてしまったので
「なんか違うなんか違う…」と思いながら描き進めて4つ。
東京から帰宅後、夜な夜な頑張って描いても「なんか違うのは色のせいかな…」と思い、落ち着いて色を考え直して描き直し始めたのが、これでした。
「なんか違う」のは、最後に載せてみます。


たぶん、ほぼ、見過ごされると思うんですけど。
最近こういうテクスチャを手描きで加えるのが自分の中で流行っています。
企画制作:株式会社トライ

それで・・・
「なんか違う」やつはこんな感じでした。

1回目。右の岩壁にある穴がこれ以上濃く暗い色で塗れなくなったのでストップ。
コピックの悲しさよ…(涙)
2回目:右の岩壁の穴は濃く塗れたのだけど、人物が気に入らなくてストップ。水色の服の女の子とその傍の母親が1回目のが良いと思え…(泣)。
3回目:だんだん濃くするのは色が載らなくなる可能性があるので新しい色のコピックを購入。したけど…なんか馴染まないのでストップ…(焦)。
4回目:いつも通り、薄い色から塗り始め、相変わらず女の子と傍の女性が好きな感じで描けなかったのだけど世の中色んな人がいるわけで気にしないことにする。

さて、ここでもう時間が心配なので、「色が載らなくなる事態」にだけはならないように注意して描き進めることにしました。

「これは違うなんか違う」と思いながら・・・

違うんですよ・・・「違う」と思いながら描かなきゃなんなくて、滅多に独り言なんて発しない私ですが「あ~苦しい」と、発したのを覚えています。

もう1回描き直すことは自分の中で決めたのですけど、まさか「描けてません」とならないように「保険用の絵」を描いておくことにしたのです。

ただの風景画ができつつあります。
別にリアルな絵が描きたいわけじゃない。
ただの風景画ができあがってしまいました。

「保険用の絵」を描き上げたのが、3月30日の深夜くらい。
その間、休憩ごとに「自分はどうしたいと思ったの?」と落ち着いて考えて、「イラストレーションを描きたいです」と思い、カラーキーを決め直してすぐに次を描き始められるように準備をしておきました。

これが一番最初のラフでした。

今思えば、ラフの段階で悪くはないのだから、これくらい細部を省略しないとダメなんだな、と実感。

うーん・・・
頑張ろう。

ご覧いただきありがとうございました。

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