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汗ばむ日の着付けのはなし
ゴールデンウイーク中の好天日、足を延ばして鰻を買いに行った日の着物です。
れんこんの泥田があっちにもこっちにもあるようなところへ行くので、泥になじむ色の着物で。
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私にとっては一番落ち着く着物の色です。
半襟は、肌になじむ色の綿の布です。だいたい夏着物以外の袷と単衣の時期は、こんな感じの半襟で、白は使いません。
で、日中、気温が上がる予想だったので、布の重なりをなるべく減らす着付けです。
帯を締めた後、着物を着たときの伊達締めは帯下から引き抜いてしまいます。
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すんごいほつれまくりの伊達締め…。正絹ですが洗濯機で洗ってしまうのでポロポロしてます。
まあ、着物を押さえてくれればいいだけなので。見えないし(^▽^;)。
胸紐はもともと使いません。
あ、コーリンベルトってありましたね。成人式の時にはあったな、懐かしい。
最終的に、帯枕の紐と帯揚げが、着物を押さえるのに役立っていると思います。
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そして、この日は気楽な感じに着たかったので、八寸帯でした。
芯が無い帯です。
帯の周りが一番湿気と熱がこもります。
で、自分の好みは、前帯にシワが無い、帯が張ってる感じが好きなので、これまたヨレヨレですがただのボール紙をハサミで適当に切ったものを使います。
帯板は使いません。
なんか…う~ん。帯板は、こんなん昔の人使ってたん?と思えてしまうので。
所詮は衣類。とは言え、なんだかんだ言って、普段の洋服よりは手数が増えるので、ただの衣類を着るためにこれ以上不必要な手間をかけるなんて、なんだかな~、面倒だな~という程度の気持ちです。
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ボール紙を帯の一巻目と二巻目の間に入れ込みます。これで十分。
もっとヨレヨレになったら捨てます。
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