ラジオ　楽しいつまみ食い

車の中での話ですけど、この２，３年はCDを流すよりラジオを聴く方が多くなりました。新しくCDを買っていなくて耳が飽きた、という程度の理由です。

こちらがページをめくらなくても・くりっくしなくても一方的に話しかけてくれ（当たり前）、ありがたい。だいたい聴くのはNHK第2かJ-WAVE81.3。

NHK第2は英語をメインに、J-WAVEは新しく自分の好きな音楽に出会いたくて聴いているのですが、特に番組の時間を気にすることも無く、車に乗る時間もマチマチなので色々な番組に出会います。
NHK第2は英語以外だと仏語だったり、古典、小説の朗読番組（最近は無いかもしれません）、『お話でてこい』とか『カルチャーラジオ』とか…。
最近は、バンドネオン奏者の小松亮太さんがアルゼンチンタンゴを深く熱く語っていて「アルゼンチンタンゴのダンスは首をカクカクしない」とか、「初めの頃は演奏する場所が欲しくてライブハウスに電話しても、”タンゴの…”って言っただけでブチっと切られた」とか。
何かの研究者さんが「窓windowの語源が風の目だとか穴だ…」とか、ガラスの起源の話をしている人が「ガラスの赤の色は金の元素だ」とか、日本の中世が専門の本郷和人さんも鎌倉殿にちなんでか、北条家の色々について今シリーズで熱く語っています。
聴いてるだけで雑学てんこ盛り、聴いて知ったはずが記憶がすぐ風化して何だったっけ？ってなるんですけど…でも、第一線で活躍する人や名作を扱っている事が多いので、美味しい所だけつまみ食いさせてもらっているお得感があるし、聞いていて楽しい。

Do you want to have a conversation ？

特に英語番組は、全体がどんどん工夫され充実して、中でも中学生向けのは脚本自体が昔と全然ッちが～う！！と感じています。

私は、初めて中学1年で英語を習ったとき「なんてつまらないんだ！！」と感じ、英語が苦痛でしかなく、それなのに周りには「英語が好き」という子はたくさんいて、その気持ちの差に既に置いてけぼりをくらったようで、どんどん嫌いになってしまいました。
でも、大西泰斗先生のおかげで「英語はネイティブの気持ちで理解する」ということを知り英語に対する印象が全く変わり、全然、聴き取れないし話せないんですけど、中学の時に感じたイヤイヤ感は無くなりました。
（大西先生は昨年からEテレでも講師をしています。私は最後のクリスさんとローザさんと3人でやる1分くらいのコーナーが好き。）
そこから、だんだん他の英語番組も聞くようになったのですけど、（というか夫が年中聴いているんです。）
ちょっと前には、中学生の英語番組内の超簡単な聴き取りの問題で
「○○が、嫌だと思うユニコーンはどんなユニコーンですか？
　　　　　　A.花がはえている
　　　　　　B.ちくわがはえている
　　　　　　C.噴水がはえている」　　
さあ、どれ？
みたいな。
これを、女性講師さんがすました綺麗な声で読んでいるのです。
運転中に、これを聴いて思わず「ブフッ…！」っとなりました。

中学時代に無理やり聴かされたラジオ英語はこんなんじゃなかった～。
頭がロックされフリーズし、当時は２，３回聞いてギブアップでした。

もう、せっかくオンラインが進んだ世の中なんだから、英語の授業を全部NHK第2の英語の先生の番組配信にしたらいいのにぃ～！！
と思うくらいです。映像なしで声だけでも充分かと。
柴田真一さんや伊藤サムさん…どの講師の皆さんも所々で発するメッセージが響く…。サンシャイン池崎さんは元気過ぎるけどその元気の良さがいいし、スティーブさんマックスウェルさんの声もいい。

息子も私同様英語嫌い（今も嫌い…）だったのですが、ちょうど教育改革で大学受験に民間の英語試験のスコアが採用か？という時で、最低でも英検2級は必要となったため、無理無理、息子にラジオ英語を聴かせるため携帯ラジオをもたせました。
とはいえ、親の私が英語嫌いで中学の頃英検（３級くらい？）を受けて落ちて以来、ずーっと嫌で避けてきたのを知っている息子に、「頑張れ！」と言ったところで絶対納得する質の子ではなく。
もう仕方なく「お母さんも英検受ける。」と約束し、一緒に準2級から始め、2級をとったところで、「民間の英語試験は採用しません」と決定が下ったのでした～。
文科省には振り回されましたが、いい副産物だったのかも…。私の場合は英語力より、「オバサンならではのコミュニケーション力」が上がったから受かったのだと確信しています。２次の面接には着物で行き、質疑応答はよく分からないまま何か喋り、とにかく笑顔で終わらせる。
会場には帰国子女のちびっ子がいっぱいいて、大概職員に「保護者の方はあちらに待合室がございますので…」と言われます。が、恥ずかしがってはいられません。
あ、準１，１級は格段に難しくなるようなので、こんな簡単にはいかないだろうな、と思いますが。
そしてまた、全然頑張らないので聴き取れないし話せないんですけれど。