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春きたる 渦ひらく

鳴門の渦開き「渦の扉を開く鍵」を投げ入れる神事が3年ぶりに行われたそうです。
歴史小説が好きで、きっかけになったのは先日亡くなられた永井路子さんの『波の形見』でした。なんて書くと読書家のようですが、全然違います(笑)。
この本は夫とまだお付き合いしている頃、お義父さんが貸してくれたのですけど10ページくらい読んで、その時は、あんまり面白さが分からず数年放置しておりました…。
しかし産後、昼間は一人で、泣く飲む寝るしかしない赤子の世話をしなければならず、自由に出歩けるわけでもなく、暇を持て余し、もう一度読み始めたら、お家存亡のためにあらゆる人間が駆け引きをするさまがスリリングで現実味があって、どんどん先へ先へと読み進めていけました。

それで、歴史小説を読んでいると、毛利とか村上海賊とか、四国と本州の間のこの海の難所の覇権争いが、いかにお家の存亡に関わっていたか、それが結局は日本史全体に関わってくるということが伝わってきて、この辺りの地図を見たりするのも、好きです。

新婚の頃、まだ夫が大学院生で、徳島にある大学の観測所によく行っていたので私も何度か同行しておりまして、息子が2,3歳の頃には息子を連れてお世話になった徳島の方々に会いに行ったりしていて、なんとなくこの地域のことが好きなのです。

いざ!鳴門大橋

海も山も、やさしくもあり恐ろしくもあり。

とりあえず、うららかな春です。

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