映画「歩けない僕らは」を観ました。
先日、Twitterで「落合モトキくんがなんだか気になる」とつぶやいたところ、『歩けない僕らは』という映画の公式アカウントさんから「いいね」された。
びっくりしつつ、映画を探したところ、AmazonPrimeVideoで見られることが判明した。しかも37分。さくっといける。
てことで、見てみた。
以下、感想。
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新人の理学療法士である遥と、ある日突然左半身が動かなくなり、そのリハビリをする柘植の葛藤と成長の物語。
37分の中に、遥の日常が詰め込まれている。
仕事頑張ってるけどうまくいかなかったり、恋人に振られたり、同僚が逃げるように職場を辞めたり、ちょっと報われたり。
別に大事件が起きることもないまま、日常が過ぎゆく。
そんな中で大きく変化するきっかけは、遥が車椅子の柘植に向かって言う長台詞。
「柘植さんが歩くんです。柘植さんが本気なら、私も本気で応援します」
「歩けなかったら?」
「歩くんです」
それまで遠慮がちで、マニュアル通りの言葉を言うだけだった遥が、真っ向勝負で柘植に言い放つ。
その瞬間、二人の人生が、前に一歩進むのが見える。
本心からぶつかれば、ちゃんと人に届くし、
ぶつけられた方は痛いけど、本気が伝わるから前を向ける。
だからかな。
ちょっと、ぐっと来ちゃったよね。
(セリフ全部書くとネタバレになるので、気になる方は本編をどうぞ)
多分、人生の中で考えたら、この二人が共に過ごす時間はわずかなもの。
でも、このわずかな時間は二人にとって、人生の変換点になるのだろう。きっと。
私はこの遥の長台詞と、遥の先輩二人が居酒屋で「生まれ変わってもこの仕事を続けたいか」という話をするくだりがすごく好き。
理学療法士の仕事を「なんでこの仕事選んじゃったんだろう」と言いながら「でも、辞めなかったなあ…」とつぶやく姿が、なんだかいいなあと。
そんな仕事に出会いたいものね。
あ、そして落合モトキくんはとても良きでした。
いいお芝居する役者さんだなあ。
柔らかくて優しくて闇がチラついて、役によって全然変わる。
好きな役者さんが増えた。嬉しい。